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お気に入りの本屋さん
読書好きなかたなら、一度は思ったことがあるのではないのでしょうか…。
「本屋さんで働いてみたい…!」
もしくは
「こんな本屋さんがあったらな…」
そんな夢を叶えてくれるとっても素敵な企画を見つけたので…参加させていただきました!
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それでは…空想の本屋さん「真夜中のカフェ」へようこそ。
いらっしゃいませ。
商店街の一番奥に、その本屋さんはあります。
扉を開けるといつもそこはコーヒーのいい香りが漂っています。
その本屋さんは二階建てです。
壁面に並べられた本棚にも驚くのですが更に目を引くのは中央の螺旋階段で、吹き抜けになっているので開放的な雰囲気がとても心地いいです。
小説やエッセイを中心に揃えられた本たちをじっくりと眺めて、気になった本を手に取ります。
目についた椅子におもむろに座り、小さめのサイドテーブルに先に購入した蓋つきのカップのコーヒーを置いて、本を開きます。
そう、店内のいたるところに様々な椅子が置かれているのです。
細部にこだわった彫りが施されている曲線が美しいアンティークのような雰囲気のチェア。
ずっしりとした重厚感を感じられる佇まいの一人掛けのソファもあります。
かと思えば学校の図工室に置いてあるような木製の椅子もあり、そして近くにはカップ一杯を置くのにちょうどいい大きさのサイドテーブルがあるのです。
絞ったボリュウムのジャズに包まれながら、ゆっくりと本の中の世界へと入ります。
一度、「真夜中のカフェ」という店名について意味を聞いてみたことがあります。
マスターは少し微笑んで答えました。
「個人的な考えだけど。真夜中って静かでさ、じっくりと没頭する時間帯でもあるだろう。だけど、誰かの気配も感じながら自分の時間を過ごせる…。そういう読書の場所があったら最高じゃないか、と思って。そこに」
注文した淹れたてのコーヒーを私に渡して、
「とびきり美味しいコーヒーがあったら尚、最高だろ?」
マスターの笑顔に大きく頷き、私はお気に入りの椅子に座り、ゆっくりと店内を見渡します。
さて、今日はどんな本との出会いがあるでしょうか…。