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2月の養生は「衛気(えき)」の強化!風邪・インフルエンザ・コロナに負けないために!
今シーズンのインフルエンザの感染者数は現行の統計では過去最多を記録しました。
原因としては、コロナウイルスによる免疫力低下、外国人観光客の増加によるインフルエンザウイルスの早期流入、急激な気温低下など、いろいろな原因が考えられます。
いずれにせよ、わたしたちの免疫力にとって試練が多い冬となっています。
しかし、この冬も、もう少しの辛抱です。
来月には春の到来となります。
今月は春のスプリングダッシュに向かっての最後の仕込みの時期となります。
そこで、今月のテーマは「衛気(えき)」の強化です。
衛気(えき)とは気(エネルギー)の中でもウイルスや菌などの外邪から身を守るバリヤー機能が強い「気」なので、この気を高めましょう。
食養生:「衛気(えき)」を高める食材選び!
「衛気(えき)」を強くするには「肺」と「脾」そして「腎」を養う食材を選びます。
「肺」をサポートする食材
山芋 れんこん 大根 ぎんなん 柿 くるみ あんず かりん ナッツ類
「脾」をサポートする食材
かぼちゃ さつまいも とうもろこし 大豆 山芋 おくら 豚肉 甘酒
「腎」をサポートする食材
山芋 えび 牡蠣(かき) たら カブ ネギ 大根 ニラ ショウガ 椎茸 くるみ 黒豆 黒ゴマ
今月のツボ療法;「完骨(かんこつ)」でふらつき予防!
寒くなると転倒事故のリスクが高まります。
寒さによって体が固くなる、着衣が多くなり体を動かしづらくなる、手足の感覚が鈍くなる、などの原因が挙げられますが、血流が悪くなることによっての「ふらつき」や「めまい感」も原因となります。
そこで、今回は、血流と平衡感覚のサポート効果が期待できる「完骨」のツボの紹介です。
また、このツボは、肩凝りにも効果的です。
場所と刺激方法
完骨は耳の後ろの骨の突起から、斜め後ろの下、凹んだ部分にあります。親指を完骨へ当てて、少し痛みを感じるくらいの強さで、息を吐きながら5〜10秒押します。
目安として3~5回繰り返してください。
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運動すればやる気が湧く!筋肉をつければ気分が良くなる!
肉体的なものと、精神的なものが、どのように関連しているのか?
気持ちが弱くなったり、ウツっぽい状態になったりするのが、単純に体が歳をとって弱ってきた結果なのでしょうか?
じつは、最近の研究や調査で適切な運動や筋肉量の保持がひとの精神安定に大事だということが科学的にわかってきました。
もちろん、理由は複合的なものですが、その中でも、注目すべきはホルモンの働きです。
精神安定や、やる気については、セロトニンやドーパミン、テストステロンと呼ばれるホルモンなどが重要な働きを担っています。これらのホルモンは体を動かすことや、筋肉の量によって分泌の量が増えたり減ったりします。
日常的に一定量のホルモンの分泌があることで、気分は晴れやかで、やる気や、幸福感につつまれ日常生活を楽しむことができます。また、少々嫌なことがあっても気持ちの切り替えも上手に行うことが出来て、問題にも適切に対応できます。
反対に、これらのホルモンの分泌が少なくなると、やる気が出ず、気分も滅入り、ウツ症状になるリスクも増えます。
なので、適切な運動の習慣が健やかな毎日を過ごすための大切な要素となります。
では、具体的に何をすれば良いかといえば、歩行と負荷運動の2つです。
歩行は時間で言えば30分以上、歩数では5,000歩以上を目安にします。負荷運動についてはスクワットや体幹トレーニングなどの運動ですが、ポイントは年齢、体力にあわせて、毎日の習慣にできる内容にすることです。
継続こそ、良い結果の近道です。
まずは、散歩などのご自身が始められそうなことから始めましょう!