見出し画像

20240401お花見へ

花は桜木 人は武士
柱は檜 魚は鯛
小袖はもみじ 花はみよしの

花見でござる。

少し来るのが早かったかな。

満開は数日先か。
まあいいや。もっかい来ればいい。

例年であれば仕事があるから次のチャンスは一週間後とかで、七日も経てばもう散ってますって感じやけど今年は失業してるから三日後でも五日後でも好きに来れる。そういうリッチな時間の使い方も出来るのだ。はっはっは。

そして。
五分咲きには五分咲きの良さがあろうぜよ。



ところで俺は昔から不思議やった。

なんでそんなピンポイントで分かんねん?
京都の桜が3/29で東京の桜が3/26ですよってさ、そんなんいつ咲くかなんて一本一本の桜によるんちゃうん?と思っていたが。

実はピンポイントで分かるのだ。

なぜなら桜は全てクローン(同じ個体)だから。だから同じエリアで同じ温度なら、ほぼすべての木がピタリと同じタイミングで咲く。
日本のソメイヨシノは最初の一本目のオリジナルから接ぎ木で増やされてきたのだ。

そしてそのオリジナルの桜の正体は今も謎に包まれている。

それをチコちゃんから教わった時、『スゲー!』と衝撃が走ったのを覚えている。


まあそれはあくまで『ソメイヨシノ』の話。

例えば桜は桜でも。

こっちは河津桜。品種がちゃう。
ソメイヨシノとは色味がちゃうよね。
赤みが強い。

岡崎では『葵桜』と呼ばれてます。
乙川沿いの葵桜はここらの早春の名所。

ソメイヨシノよりだいぶ開花は早いです。


岡崎公園をほてほてしとったら椿も発見。

椿もええ花やんね。

でも散る時に花ごとポトリと落ちるので打首を連想すると言われて武士には嫌われてた花なんやってさ。

花の盛りに落ちるので戦とかで『若くして死ぬ』みたいなイメージもあったようで。
散り際の潔さがますます武士を連想させる。

『散り椿』という、花びらごとに散る品種もあって、それはそれで地面がレッドカーペットみたいになって綺麗。

いずれにせよ椿は、散る様子がフィーチャーされる花なわけで。

ヒラメちゃんが描いたひょうたん池の水面に映る大樹みたいに見所が上と下で二つある。

散り際に観ると、スカーレットが木の上と地面の二ヶ所に配色されている。

だから椿は散りかけのを観るのが好き。俺は。

こちらは京都地蔵院の散り椿。


岡崎城のすぐ横にある和泉屋さん。
老舗のお団子屋さんで、いつも並んでます。

みたらし団子がここの名物。

みんな数十本単位で買ってゆく。
でも他のもんも全部うまい。

中で飲食も出来ます。

おでんも食えます。

こういう甘味処ってええよねえ。
こういう店に入るといっつも昔読んださくらももこのエッセイの事を思い出す。


上から、きなこくるみ餅、餅パイ、赤飯、レーズン、ういろ。ぜんぶうまい。

ここの赤飯は我が生涯NO.1です。
赤飯そんな食わんけど、ここのはうまい。



あと最後に雑談なんですが。

梶井基次郎の小説で桜についてのやつがあるんですけど。あれのタイトルってさ。
『桜の樹の下には』じゃなくてほんまは。
『櫻の樹の下には』やったはず。
最近はひどいのになると『桜の木の下には』になってたりする。

梶井基次郎が見たら怒るで、といつも思う。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?