焦りと疲労と小躍りと
キッザニア東京へ行ってきた。昨年に続き、2回目である。
初回となった前回は、張り切って、第一部9:00〜15:00と、第二部16:00〜21:00の両方の時間を利用することができる、"ONE TWO PLUS"というチケットを購入した。その結果、長男はワークショップも含め、11個のパビリオンを体験し、次男は9個のパビリオンを体験をすることができた。キッザニア東京はとても楽しい場所として、子どもたちの記憶に刻まれた。
2回目の今回は、第一部しか購入していない。来場者は大勢いるし、時間も限られているから、体験できるのは4個か5個で、やりたいものができない可能性も大いにあると、事前に子どもたちに伝えた。
結果、長男6個、次男5個のパビリオンを体験することができた。次男は前回同様、食べもの系を中心に選んだが、長男には変化が見られた。キッザニアでは、職業体験をするとお給料として、キッザニア専用通貨の"キッゾ"というお金がもらえる。どの職業体験をしたらより多くのキッゾがもらえるのか、と、長男はお給料の額を気にしていた。
なるほど、前回は気がつかなかったが、パビリオンによって、もらえるキッゾが5キッゾだったり、8キッゾだったりする。キッゾを貯めて買いたいものがあるらしい。キッザニアでは、稼いだキッゾを使ってお買い物ができるようになっており、本当にこの施設はよく考えられている。
かつては乗りもの好きの男の子だった長男に、レンタカーに乗ってきたらと声を掛けたら、レンタカーに乗ったらお金をもらえるのか、もしくはお金を払うのか、と聞かれた。調べてみると、レンタカーに乗るためにはキッゾを払わなくてはいけない。車の運転って楽しいな、と無邪気に喜んだ男の子は、もうそこにはいない。お金の魅力に気づいており、お金を稼ぎ、お金を使うことに、長男は喜びを見いだしている。
キッザニア東京を訪れた保護者としての感想は、前回と全く同じである。満足度がとても高い一方、疲労感もすごい。入場直後から、特に最初の3時間はずっと、焦る気持ち、はやる気持ちが抑えられず、自分の頭の中で自分が走り回ってしまうからだ。
このパビリオンが予約不可だった場合はあれを、あれもダメだった場合はこれを、と、次の動きを常に考える必要がある。今回は、ハイチュウを作ることができるお菓子工場が、早々に予約受付終了となっていた。お菓子工場を、やりたいリストから消す。ベーカリー、もしくはパティスリーショップは、絶対に体験させてあげたい。そんなことを考え続ける。
今回は、特に次男が終始ごきげんであった。職業体験中も、ワクワク感から体を動かし、軽く踊っているような様子も見られた。子どもの小躍りが見られるならば、こちらも満足だ。
自宅に戻り、今回のお出掛けで一体いくら使ったのか、出費の合計金額を出す。前乗りのため、ホテルに1泊し、ホテルからキッザニア東京まではタクシーを利用し、パビリオンでカメラマンが撮影してくれた大きいサイズの写真も買い、それなりの出費となった。しかし、天候に左右されずに遊べる場所だし、なんと言っても子どもが主役になれる場所だし、帰ってきたばかりではあるが、1年後くらいにまた訪れようという気持ちでいる。
前回も今回も、キッザニア東京内の2階にある保護者ラウンジというところに入り、ドリンクバーを利用し、くつろぐ、ということができなかった。次回こそは、保護者ラウンジに足を踏み入れてみようか。ラウンジでくつろぐことよりも、職業体験をしている様子を見学したい気持ちが勝り、結局パビリオンのガラス窓の側で立ち続けてしまう自分が、そこには居そうであるが。