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Photo by
keigo_kyousitsu
うちの息子の絵を見に来ない
20代、深夜残業も何のそのプログラマーとして頑張ってた時代がある。残業を終え電車の中でもロジックを頭の中で考えああなのかなこうなのかなと思うのは好きだった。駅に着くとコンビニに寄りサンドイッチなどを買い自転車に乗り家路につく。そんな毎日。ある日、自転車に乗ろうとすると中年の女性に声をかけられる。「うちの息子の絵は凄いんです。家に来ませんか」絵は好きだが何故家に行かないといけないんだろう。反射的に「ごめんなさい門限があるのですぐ帰らないといけないんです」と断り自転車乗り家に帰った。もちろん門限などない。それ以降、声をかけられることはなかったが
、あの日誘われるままに家に行ったらどうなってたんだろう。事件が起きた話は聞かないから大した話ではなかったのだろうか。たまに思い出しては身震いしている。