水戸の250円ラーメンを食べに行く!
いまやラーメン1杯1,000円が当たり前。そんな時代に250円のラーメン屋さんが登場したと聞いて、茨城県水戸市に出かけてみました。なぜ250円で提供できるのか、そのお味はいかに?
2月7日(水)。
前日、大雪の影響で、ダイヤが乱れていたが、埼玉県の大宮から宇都宮線で小山へ。そこから水戸線に乗り換え、水戸へ!
そうそう、水戸黄門は日本人で最初にラーメンを食べた歴史上の人物だとか。なので水戸市はラーメン激戦区でもあるそうです。
水戸駅北口からまっすぐ伸びた駅前通り(国道50号)には、銀行やデパート、オフィスビルが続き、いい感じに商店街が共存している。バスに乗らず、歩きを選んでよかった!
ちなみに国道50号は、水戸から群馬県の前橋まで続いています。
この大通りは歩道も広く、あの店この店、老舗の店、なんの店?などなど、キョロキョロしながら25分ほど歩くと、〝水戸の歌舞伎町〟と呼ばれる繁華街の大工町(だいくまち)が見えてきます。
この大工町と接する歓楽街が栄町(さかえちょう)です。少し奥まったところにあって、飲食店やキャバクラなどのお店が集まっていますが、昼間は、どのお店もシャッターを下ろし、人影もなく、シーンと静かです。
そんな栄町の1丁目1番1号に、『ラーメン・餃子250』がありました。オープンしたのは2月1日(2024年)です。
駅から歩いてきたのでお腹がペコペコ! お昼の営業時間は14時までなので、30分前に到着。(よし食うぞ!)と気合を入れると、(ありゃまあ!)お店の前に行列ができているではありませんか!
昼の部のラストオーダーが13時30分だって! 予定していた麺がはけると営業時間でも「close」になるらしい?
わざわざ埼玉から4時間かけて電車賃2,571円を払って水戸まで来たのに、食べずに帰るのか? と焦っていると・・・
「いらっしゃいませ!」と店長の明るい声!
店内はカウンターのみで8人が座れるスペースです。さっそく250円のラーメンと餃子を注文!
ラーメンが出来上がるまで、店内をキョロキョロしていると、壁に大きなポスターが貼ってあって「麺」「焼豚」「餃子」へのこだわりが・・・
最近はインスタントラーメンでも高級志向で美味しいものが出回っているので、そんな感じかなと思っていると・・・
「へい、お待ち!」
出てきたラーメンを見て「これ、250円なの?」と目を丸くしてしまいました。
見た目がいい! グッドルッキングなんですよ。
まずはスープからズズズッと啜る。
「おいおい!」
てっきり、普通の醤油味かと思ったら、豚からとった脂のコクと深みが、予想を遥かに超えて、うまい!
つぎに麺をツルツルッ!
「ほほう!」
中細のストレート麺が、なんともしなやか!
ほどよい腰があり、麺を頬張りながら、大きく頷く。
「うまい、うますぎる!」
埼玉銘菓「十万石まんじゅう」のCMを思い出してしまった。
そして「控えよろう!」と〝助さん〟のような薄切りのチャーシューのお出ましだ。国産豚使用とある。
麺と絡ませて食うと、口いっぱいにチャーシューの旨みが広がる。主役の麺を引き立てるためにも薄切りがちょうどいい。
大きめの海苔が一枚、刻み玉ねぎはひとつまみ、これで十分! 麺のうまさを引き立ててくれる。
助けさんや格さんが、主役の黄門様より目立ってはいけない。ラーメンも同じだね。安っぽちいラーメンを想像していただけに、うまさ100倍、いや250倍! 大満足でした。
「ラーメン・餃子250」の店主は明治創業「松月製麺所」の6代目。
中華麺と餃子の皮も自家製だから、この値段で提供できるのだろう。
お金を払うと、なな、なんと税込ではありませんか。どこまで良心的なんだ。
幸せな気分で店を出た。
水戸偕楽園に寄りたかったが「梅まつり」は2月10日から。ちょっと早かった。しかし花見の時期だと、客が押しかけてたぶん250円ラーメンはありつけなかったことだろう。
帰り道、ブラブラしながら水戸駅に向かっていると、
「なんじゃ、ありゃ!」
青空にキラキラ輝く100mのタワーを発見!
記念に写真を撮って、水戸駅に向かった。
振り返ると、小さくなったタワーが「また来いよ」と手を振るかのように煌めいていた。
「ラーメン・餃子250」
営業時間:10~14時(L.O.13時半)、17~22時(L.O.21時半)
定休日:火曜日
電話: 029-297-8887
住所: 茨城県水戸市栄町1-1-1
駐車場なし。
ラーメン 250円
チャーシュー麺 500円
全部乗せ 800円(チャーシュー・味付け卵・のり・白髪ネギ・メンマ・玉葱)
手作り餃子 250円
ライス 100円
ライス大盛 150円
「Googleマップ」や「X」で店舗情報を確認してから出かけるのがおすすめです。