2年間だけ娘だった息子〜4話〜
今私の隣にいるのはタイトルでも想像出来るように、息子なんです。
元々同級生に比べ大きい方でした。5年生になった頃からどんどん身長が伸び、声変わりが始まり、6年生になった今は学年で一番大きい男の子になりました。
ここにあの時の出来事を書き記そうと思ったのは、とても濃い2年間を共に歩んだ娘を忘れたく無かったからです。
娘は私の前から急にいなくなったのですが...
この話はまた改めて。
今回は周りの家族の反応を書きたいと思います。
まずは父親である主人。
子供に関わる仕事をしています。スポーツマンで息子にも男らしさを求めていたと思います。
すぐには受け入れられない様子でした。女の子の格好をさせる事に抵抗感があったようで、あまり積極的ではありませんでした。
それでも徐々に受け入れてくれました。
私の母とは同居しています。
初めはそれこそ変じゃない?なんてストレートな言葉をかけてきましたが、息子のスカート姿を見て可愛いわね、と何枚も写真を撮る姿は私の親だな、と思いました。
義両親も二世帯で共に暮らしています。
いつも優しい2人。戸惑いはすごく伝わってきました。でも少なくとも私たちの前では決して否定はしませんでした。
可愛い、似合ってる
息子はそんな言葉を沢山かけられて過ごしました。
元々積極的で物怖じしないタイプでしたが、自己肯定感が凄く高い子に成長しています。
私も服飾の専門学校時代、同級生にも息子と同じような子は居ましたし、担任の先生もゲイの方でした。とてもおしゃれで人気があり、男子をひいきする所は気になりましたが(笑)大好きでした。
その後就職先でも何人もLGBTQの方に出会い、交流してきたのもあり偏見などは持っていないつもりです。むしろ魅力的な人が多い気がします。
周りのママ友に凄いね、良くすぐに受け入れられたね、と言われました。
これまでにそのような友人たちがいたという事もあるかもしれませんが、凄くないです。否定する気持ちは1ミリも無かったです。ましてや自分の子供の事。どうやってこの子の幸せを守ろうか、それだけを考えていました。
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