シェアハウス・ロック1229
サンタクロースは来ましたか?
めいちゃん、サンタクロースさんはきましたか?
我が孫、小学2年生のめいちゃんに書いているつもりになっているので、全部かなになった。
12月14日にめいちゃんの小学校の学芸会があり、私にも声がかかったので当然行った。演目は、『からすのパンやさん』(かこさとし)である。めいちゃんは、パン屋さんのお母さん役をやった。ただし、このごろは集団劇にするので、one of お母さんである。
めいちゃんの母親(つまり、我が長女)も『からすのパンやさん』が好きだった。絵本を、数十回は読んでやった。よって、親子三代『からすのパンやさん』である。なんとなく嬉しい。
めいちゃんの出る演目は初っ端だったので終了後いったん帰り、家でめいちゃんの帰りを待つことになった。そこで発見したのが次の手紙である。
すいません。ワイヤーレスのミントいろのヘッドフォンとたのんだ2こと、こうかんいただけないでしょうか。
これだけでは、「なにを」「なにに」がよくわからない。「たのんだ2こ」をボツにして、「ワイヤーレスのミントいろのヘッドフォン」をくださいと言っているのだろうか。別の紙に追記があった。
こどもようののびちぢみするやつ。
「ワイヤーレスのミントいろのヘッドフォン」の「のびちぢみするやつ」がほしいのだろうか。自分の思いを書くのが精いっぱいで、自分の書いた文章を客観視する視線がまだない。でも可愛い。
我が長女の解説で私はやっとわかったのだが、サンタクロースさんにもわかったに違いない。ちゃんと持って来たんだろうな。おい、サンタクロース!
クリスマス・オラトリオが入っているので、朝のコーヒータイムにはクリスマスまで『Mera Sings Bach』(米良美一/バッハ・コレギウム・ジャパン)を聴くと書いたが(「クリスマス・オラトリオ(BWV248)1217」)、26日の朝は『ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ』(川本嘉子/中野振一郎)を聴いた。これは、『チェロ・ソナタ』として知られているものである。
川本嘉子さんはヴィオラなので、チェロよりも1オクターブ高くなる。チェロだと振動数が半分なのでヴィオラと比べると必然的に制御が遅くなり、重厚という感じになるのだが、その分ヴィオラだと軽快である。これもなかなかいい。
宮本信子さんも、『チェロ・ソナタ』をやっているのだろうか。宮本信子さんに、『無伴奏チェロ組曲』をヴィオラで弾いたアルバムがあるが、これも名盤である。
以前、パブロ・カザルスの『無伴奏チェロ組曲』はあまりよくないと書いたが、カザルスの『チェロ・ソナタ』はいい。特に、全曲は演奏していないものの、『ホワイトハウス・コンサート』のそれは絶品である。ホワイトハウスとは言っても、J.F.ケネディ時代だ。
オバマになると、ホワイトハウス・コンサートは、ブルースとかそんなのが多くなったが、あれもいい。YouTubeにいっぱいあげられている。そのなかに、『スィートホーム・シカゴ』をオバマが1コーラス歌っている(歌わされている?)のもある。たしか、あの人はシカゴ出身である。
トランプは、音楽なんか好きじゃないんだろうな。たぶん、そうだな。音楽が好きな人間は、ああはならない。音楽を聴く耳を持つと同時に、自動的に人の言うことも聞く耳を持つ。
我が国の石破茂がカラオケで歌うのは(ナマで見たことがある!)、乃木坂なんとかとか、だいたいあんなもので、困ったものである。