地域密着型サービスを知ろう

地域密着型サービスは、単なる介護サービスとは似ているようで、内容が異なるところもあります。
訪問介護は、自宅に住みながら自立した日常生活をおくるためにサポートをする地域密着型サービスです。
洗濯や買い物、行動の見守りを行うことを「生活援助」、食事介助や排泄介助、そして入浴介助まとめて「身体介護」、通院等の介護タクシーの利用は、「通院等、乗降車等の介助」といいます。
この3種類に分けられるサービス内容は、一つ一つが一日に利用できる時間も決まっていて、一日に2回以上訪問介護の利用は、原則2時間以上の間隔をあける必要があるため急な対応できません。
また、利用料金も受けたサービスと時間によって変わり、早朝や夜間の対応は25%上乗せ、深夜の時間帯は、50%上乗せと高額になり、負担が大きくなります。
訪問介護は、医療従事者ではないので医療の対応はできず、別に訪問看護が必要になります。
利用者の排便不調時や、糖尿病である要介護者のインシュリン注射、床ずれができてしまった寝たきりの要介護者の対応も同様です。
地域密着型サービスとは違い、訪問介護と訪問看護は事業所が違うことも多く連携が不十分といわれています。
訪問介護は、自立した生活をおくることを目的とした援助サービスなので、機能や能力を維持させることは難しく、要介護を重度化させてしまうこともあります。
そのため、要介護者にさまざまなサービスを柔軟に対応ができる地域密着型サービスは、訪問介護よりも充実したサービスといえます。