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つまらない人間になってしまったなあ

今日はとある映画館があるショッピングモールに来ています。毎週水曜日はどこかしらで映画チケットが1200円になるので、それを狙っていくようにしています。さすがに毎週は行きませんが...

今回はウィル・スミス主演の『ドリームプラン』を観ようと思います。女子テニスのセリーナ、ビーナス・ウィリアムス姉妹を世界チャンピオンに育てた破天荒な父親の常識破りな育て方とは?、といったストーリーだそうです。

個人的にテニスにそこまで興味はないのですが、映画を観に行くと必ずある次回作予告で見たときに何となく面白そうだなあと思っただけです。他にも観たい映画があり、『ウェスト・サイド・ストーリー』や『シラノ』、『ナイル殺人事件』など同時期に公開されているものが多く、優先順位付けに迷うところです。

普段は派手なハリウッド系は避けて、ヨーロッパ系の地味で展開にアップダウンが少ない映画が好みなのですが、最近気持ちがモヤモヤしているので、スカッとさせてくれるようなものが観たいと思いつきました。

やっぱり映画館で観る映画は格別です。特に今は休職中なので、"ど平日"の日中に見に行けるという点と、やはりコロナの影響なのか以前に比べ空いている感じがあり、映画館のふっかりとしたシートでゆったりと観ることができるのが最高です。

昔から映画は好きでした。高校生のときに交通事故で足を骨折し入院したときに暇つぶしに誰かが買ってくれた雑誌「ロードショー」を読んでから映画に興味を持ち、レンタル店でいろんな映画を借りて観るようになり、TVでやってるのをダビングして観たりしていました。僕の学生時代は洋画全盛期でハリウッドが元気だった時代。スタローン、シュワちゃん、ブルース・ウィリス、ハリソン・フォード、キアヌ・リーブスなどなど観まくりました。その他ジャッキー映画もかなりハマりました。

しかし、社会人になってからは忙しくて映画館に行くのが億劫となりました。また、TVで観たい映画がやってても、なんだか仕事や生活面でのことが気になって、2時間じっとしているのができなくなってしまいました。こうしてあんなに好きだった映画と距離ができてしまい、映画オンチになり、流行の俳優もさっぱり分からなくなって、本当に観なくなってしまいました。

それからだいぶ経ち、40代に入ってからでしょうか。仕事帰りにふと映画館に独りで立ち寄り、ハラハラドキドキするような娯楽大作は疲れるので避けて、ズーッと同じペースで進み最後にオチがないようなフランスをはじめとするヨーロッパ映画を観るのが、たまの気晴らしとなりました。

どんな作品が良かったかと問われても、答えられないくらい記憶に残らない映画ばかり。観た後に感想もスッと出てこない。どこが良かったかも説明できない。でもそれが何故か心地よいのです。

ちなみに娯楽大作がキツくて観られない、という現象は心理的に何かあるのでしょうか。例えば気分が本当に落ちているときに、TVで明石家さんまを視るのがツラい、という話を聞いたことがあります。

僕は最近はバラエティ番組をあまり視ません。昔はアメトーークやロンドンハーツなどを視てゲラゲラ笑っていましたけど。年齢的にキツくなったというのもあるのでしょうか。又は男性の更年期障害なども考えられるかもしれません。ちなみについ数日前に朝のNHKで男性更年期障害の特集をやっていて、チェックリストを試してみたら、「重度」と判定されました。もしかすると僕は適応障害もありますが、更年期障害も併発しているのかもですね。

ここ数年、腹を抱えて笑ったということがない気がします。大声を出して笑う、という行為じたいが何となく厳しいのです。リアクションも年々薄めになっている気がします。つまらない人間になってしまったなあと自分で思います。

さあ、もうすぐ映画が始まります。たまにはアメリカ映画でスカッとしてこようと思います。


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