休職してから初めて職場の最寄り駅で降りてみた
休職してから初めて職場の最寄り駅で降りてみた。
復職する前に職場の近くまで行くことをクリニックの先生から勧められていたからだ。
通勤時間帯ではなかったこともあり、電車内は意外にも空いており行き帰りともに座れた。スーツではなく私服だし、あまり通勤するという緊張感もなかった。
自宅から徒歩と電車で約1時間。あっけなく着いてしまった。
もっと抵抗感あるかと思ったけど、わりと普通な自分に拍子抜けした。
しかしいざ着いてみると、さすがに会社近くの駅なので職場の誰かに会う可能性もあるから、面倒なので身を隠すようにして会社とは逆方向の改札で降り、近くのカフェにそそくさと入った。
もし職場の人に会ったら、何て言おうか?
「近くを通ったので…」(全然近くないし)
「もうすぐ復帰するからよろしくね!」(明るすぎるだろ)
「いや〜、こんなとこで会うとはね〜」(だから?)
何とも言いようがない。結局誰とも会わなかったのだが、実は誰かから見られていたかもしれない。それは分からない。
今頃会社で「さっき、〇〇見かけたよ〜」なんて会話がされているかもしれない。あ〜、そんなの最悪だ。
―急に恥ずかしくなった。でも気にしない、気にしない。それが悪いところだ。他人にどう思われようと気にしすぎだ。むしろ、誰も僕のことなんて気にしちゃいないのだ。そうだ、そうだ―(早口)
とにかく職場近くの駅まで行ったということは達成できた。僕にとっては少しの変化と進歩だ。抵抗感がなかったということは気持ちも落ち着いてきている。
いっそのこと、このまま早く出社してしまいたい。今の現状から変化したい。そう思えるほど気持ちが前向きになっているということが分かったことが今回の収穫だ。