見出し画像

正信偈に聞く(23) 曇鸞大師① 

今回から、七高僧の3番目、中国の曇鸞大師(どんらんだいし)の章に入ります。
親鸞聖人が非常に大切に思っておられ、お名前を親鸞と変えられる際に「鸞」の一字をいただかれるぐらいに尊敬しておられた曇鸞大師。その曇鸞大師のお人柄、曇鸞大師がお念仏と出遇われる様子をあらわしてくださっている部分です。

今回のお話の中で、「仙術(せんじゅつ)」という言葉をたくさん使っています。曇鸞大師は中国の陶弘景(とうこうけい)という名の仙人が持つ仙術(仙人の術、秘法)を求められた時期があったので、そこについてのお話をしているんですが、戦の戦略という意味での「戦術」という言葉を使っている部分もあり、とてもややこしくなってしまいました。
こちらで補足させていただきます。

35分43秒あたりから
「せんじゅつにも長けてたから・・・」と言っていますが、ここでの「センジュツ」は仙人の術の仙術ではなく、戦術のことです。数々の分野で天才的だった曇鸞大師は戦略術にも長けておられたので、梁の天子の迷路を簡単に抜けることができたようです。
そしてその後すぐ、「曇鸞大師はスッスッスッスッスーっと陶弘景(とうこうけい)の仙術をマスターした」と言っています。ここでの「センジュツ」は陶弘景(とうこうけい)という名前の仙人が見出した仙人の術、つまり仙術のことです。

とてもややこしいですね💦すみません。

今回、翻訳の難しさ、大切さを説明するために星の王子さまのお話もしています。曇鸞大師が使われた「他力」という言葉、これは浄土真宗を代表するような大切な言葉なんですが、ここについては次回、じっくりお話ししたいと思います。

勉強会の資料です。A3版とA4版がありますが、どちらも内容は同じです。使いやすい方をご活用ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?