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正信偈に聞く(35) 源空聖人① 選択ということ

いよいよ七高僧の最後のお方、親鸞聖人のお師匠法然聖人の章に入りました。
法然聖人はやっぱりものすごいお方で、一言でご本願の鋭さ、深さを言い表されます。それが「選択(せんじゃく)」という言葉。ここに、阿弥陀さまのお慈悲の大きく深いお心が顕われています。

浄土真宗の要とも言える大切なお心を、今回と次回、法然聖人の章からうかがいます。

2点補足(訂正)があります。

①20分00秒ごろから
法然聖人は全てのお経(一切経)を3回読まれた。とお話ししていますが、正しくは5回でした。3回読まれたのは、善導大師の著作を3回読まれたようです。いずれにしても、途方もなく膨大な量の経典を何度も読み込まれたというのは、本当に驚くべきことです。

②29分20秒ごろから
「法然聖人も浄土宗を立ち上げるべくしてお書物を書き残してくださっている」と言っていますが、正確には法然聖人が『選択集(せんじゃくしゅう)』を書き著されたのは法然聖人の大ファンであった前関白(さきのかんぱく)九条兼実(くじょうかねざね)による要請が直接の動機でした。つまり、法然聖人が浄土宗を立ち上げられた後に書き著されたのが『選択集』です。
が、結果としてこの著作があることによって宗派を立ち上げる条件が整っていることにもなりますので、「立ち上げるべくして」と言ってもいいのかもしれません。そうした背景も、一応補足しておきます。

勉強会の資料です。A3版とA4版がありますが、どちらも内容は同じです。使いやすい方をご活用ください。

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