平等はみんな同じではない
みなさんは「平等」ってなんだと
思いますか?
わたしはこれまで
「同じものを同じだけ分ける」こと
でも
その考えが変わったのは
スウェーデンの友人のおかげ。
「ピザ食べましょう」と
何気なく4人で分けました
ふつうは
人数分に切り分けますよね?
すると
「どれくらい食べる?」と
彼女は全員にきいてましたり
「同じでいいよ
人数分に切り分けないの?」
わたしが言うと、
スウェーデンの彼女は答えました。
「その人がどれくらい食べたいか?
それにかなう量が来るのが平等」
ビリビリっと
人生で初めて雷に打たれた感覚
言われてみれば
たくさん食べたい人もいれば
ひと口だけでいいという人もいる
体調や体の大きさだって違う
みんなが同じだけ
食べなくちゃいけない
ということもなかった。
自分が必要としている分が
ちゃんと来るのが平等
学校の給食では
全員同じ量を配膳。
高齢者施設でも
糖尿病など治療食以外では
基本的に同じ量を提供
むしろ
他人と違う量にすると
怒られる
常識が常識でなくなった
飲み会では
サラダが大皿で出てくると
必ずお皿に取り分けます。
遠慮のかたまりと言われるように
食べたい人がいても
遠慮して食べないパターン
食べたくなくても渋々食べる
こともありましたよね?
みんなが同じが優しさ?
スウェーデンでは
障害者の介助ヘルパーも
24時間必要な人には
24時間のサービスを
一日3時間でいいという人には
3時間のサービスを提供しすぎ
ところが
日本では
要介護状態や障害等級によって
「一ヶ月40時間まで」
などと決められる
スウェーデンの平等は、
一人ひとりの望むことを
柔軟に対応
ただ
実際問題として
人それぞれ希望も状態が違うので
個別対応はとても難しい
だから日本では
基準を定めて画一的な対応する。
「みんなと同じにしておけば、
文句は言われないだろう」平等
平等はみんなと同じ
そこで考え止まっていた?
平等とは
その人が必要としている分が
ちゃんと与えられること。
「みんな違ってみんないい」
小学校のときカッコいいと
思えたこのフレーズは
いつのまにか
スッポリ消えていた
平等こそ
「みんな違ってみんないい」だった