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「本当にこれでよかったのか…それとも悪かったのか…」僕は教室に戻った後、自分の椅子に座って考えた。
もしかするこれは最高の方法だったのかもしれない。
『どうしましたか』頭の中に声が聞こえてきた。
誰!? 僕は周りを見た。『私は匿名Aと呼んでください』その言葉を聞いたとたんにその人物が誰なのか分かった。
匿名A! 僕は透視を遣おうと指摘が付いた。超能力を使えないということを。 ということは1体どうやって話せてるんだ…テレパシーのように…
『私がテレパシーを使っているのです。本当には使いたくないのですがね』私は一瞬笑えた。 まあ、何もないよ。でもつらいのかつらくないのかわからないね。
『そうですか…これからは普通の人生を送れるのでは?』私はハッと目を見開いた。
どういうことだ 僕は目を吊り上げた。『この学校に入った初めでは平凡に行きたかったのですよね、いろいろ起きましたけど』僕は昔のことを思い出した。
まあそうだね、だけどなんか消えたものは少し悲しく思っちゃったんだよね 『…』そこについては何も言わなかった。 まあそんなことを今言っても意味がないんだよってわかってるんだけど
『…そうですか…』彼女はぼそりとつぶやいた。 まあ仕方ないことだ。もうあきらめることにしたよ 僕はそのまま前を見た。『わかりました…』そういうと、彼女は黙り込んだ。
「フウ、」僕は息を整えた。ちょうどその時、ベルが鳴った。「ありがとうございました」僕は廊下に出た。とても変な気持ちだ。透視もテレパシーもできないからだ。「…」僕は自分の手を眺めた。
と、そこへ誰かが肩を触ってきた。「ヒッ!」僕はさっと飛びのいた。テレパシーも使えないから気配も感じ取ることができなかった。 人間はこんな不便な生活をしていたんだ… 僕はぼそりと心の中でつぶやいた。
「?」僕は後ろを見ると、市川さんがいた。“大丈夫ですか?元気なさそうで…”僕は久しぶりに彼女がノートを使って話すのを見た。といってもまだ数日しか会ってないけど。僕は首を薄く振った。「大丈夫だよ、市川さんに行ってもわからないだろうし、気にしないで」僕は自分のことで市川さんを巻き込みたくはなかった。“そうですか”彼女はどこか悲しい目をしていた。だが、それに僕は気づくことができなかった。今は脳の中がご茶々になっていたからだ。頭の中が勝手に整理しているのだ。それは超能力ではなく、本能というものだろうか、僕が持っている特殊な本能。もしも体に負担なことが合ったら脳が整理整頓し、できるだけ不具合の内容にする。僕はその操り方がわからない。超能力を持っているときには試そうとしたが、ほぼそこまで負担なことがなかったので使うことができなかった。ただ、僕のカンがそう言っているだけだ。しかも超能力を持っていたときは負担になることさえ無理だったからだ。体があまりに強すぎて。
“それなら…”彼女は僕の手を取った。その時、僕はあることに気が付いた。
あれ?彼女のノートはどこに行った? 彼女が持っていたはずのノートが消えていたのだ。すぐに分かったことだが、彼女はただ肩にかけていたバッグの中へ入れていただけだった。本当に超能力を頼りすぎたのかもしれない。僕は少し情けなく思った。「しかし…いくら僕が超能力をなくしたからと言っていったいどうやってこんな素早くノートをリュックの中に入れたんだ…?」僕には新たな疑問が生み出された。

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📖上鍵です『|上鍵《じょうかぎ》と呼んで』小説家🛜lvl目標1000フォロワー・わがままだけど欲しい

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