戦闘詳報はアテにならないか...
16師団第38連隊の戦闘詳報を読んで居る最中に、変なのを見つけてしまいました。
佐々木支隊の助川部隊の第38連隊の戦闘詳報なのですが、
10日~12日の戦闘詳報(画像右)で、第3大隊の第10分隊(土井初太郎隊長)で、7,200名の捕虜を取ったことが記載されて居るのですが、
【偕行社】の『南京戦史』などでは、後日の【14日】に尭化門で同分隊が、全く同じ数値の【捕虜】を報告して居ります。
【14日】の戦闘詳報の【文章中】にも【第3大隊第10分隊】が【捕虜】を鹵獲したというのは、掲載されておらず、詳報末の鹵獲表に見られるだけです。
どうも、へんてこりんな話なのですな。
【戦闘詳報】は、当然ながら【戦闘中】に記載されるものでは無く、後に詳報を担当するものが記述するのですから、担当者の【記憶】だよりと言うこともあり得ます。【誤記憶】【情報無く適当に想像で書いた】という可能性も見えます。
戦闘詳報には7,200人を南京ヘ連れて行ったとありますが、何処にも無く、まったく杜撰な報告書のような気がします。
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