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階段を走る兄。ご飯を吸い込む兄。

階段を走る人がいる。

会社でも、学校でも、お店でも、家でもいいけど、階段になったら走ってしまう人。

兄がそうで、なんで階段だけ走るのか昔から気になってた。

運動が好きな兄だけど、別にトレーニング目的ではなさそうだ。

テンションが高いからということも無さそうだ。
いつも階段を上がるときに走るから、いつもテンションが高いということも無さそう。

逆に階段を上がるとテンションが上がる?

これはちょっとあるかもしれない。

階段という同じ高さの段差が数十段続いてる場所、そして走ることで、「タン、タン、タン、タン」という感じでリズムが出るから。

ダンスミュージックを聴くように軽快なリズムを体に刻んでるのかもしれない。

確かに階段を走ってる時「シュッ、シュッ、シュッ・・・」って声を出してるのも聞いたことがあるから。

気持ちが落ち込んでる時でも口角を上げることで、自然と気分が上がるという効果と似ているのかもしれない。

もう条件反射的に走るようになってしまった?

例えば最初は階段を走ると高揚するからという理由だったけど、今や階段を見ると走りたくなってしまう、みたいな。

だいぶ動物的だな。

じゃあそんな兄に、数百段もある神社の階段に連れて行ったらどうだろう。

・・・走りそうだ。

これは条件反射的な意味じゃなくて、早く昇りたいから、っていう理由がありそう。せっかちなのだ。

あ、せっかち!

性格的に、せっかちだ。

ご飯を口にかきこむ時も、食べるというより、ご飯を吸うイメージ。

口の中にたくさんの米を入れる時「スーッ」っていう音が聞こえるから。

そして、「ンフーッ」って言いながら、鼻から息を吐いて咀嚼をする。

だんだん面白い人に思えてきた。これまでそんなに兄を観察したことがなかったのに。

また面白い事例があったら紹介します。

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