成果を出すための「地道な取り組み」をうまく進めるには
こんにちは、株式会社アイリッジ取締役の渡辺智也(わたなべともや)です。
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オリンピック・パラリンピックの興奮が冷めやらないなか、あらためてスポーツとビジネスの相違点・共通点について考えています。
違いとして真っ先に思いつくのは、制限の有無。
スポーツには時間制限があるものや、この点数を先に取ったほうが勝利、というような「制限」が課せられています。
ですから、のんびり得点していては相手が先に勝ち点に到達してしまうため、ある程度のスピード感や時間意識が重要になります。
一方で、ビジネスは、自分が諦めない限り最後は勝つ、という経営者も多くいます。
スポーツに比べ、枠組みは広く多様で、様々な業種業態にチャレンジできますし、社長クラス・部長クラス・課長クラスそれぞれに応じた活躍の機会が広がっているところも違いかもしれません。
それでは、共通点はどのようなところにあるのでしょうか。
私は、一歩ずつ進めていくことではないか、と考えています。
練習であればPDCAを回し改善を続けていく、試合であれば1本1本得点していく。ビジネスも同じで、1アイデア・1サービスずつ挑戦し、その挑戦を継続して積み重ねていく。でも、この「ひとつひとつ積み重ねる」のは簡単そうに見えて難しいものです。
前置きが長くなりましたが、この「積み重ねる」ことを仕組みにするための方法を2回に分けてご紹介したいと思います。
<目次>
1.「やる」状態を見える化する
2.「進み具合」を計測する
3.私の愛用ツールはこれ!
1.「やる」状態を見える化する
「これをやってみようかな」と思ったとしても、あっという間に忘れてしまうのが人間です(私だけかもしれませんが:笑)。
そこで、何かをやる、と決めたらすぐに「いつやるのか」「何時間やるのか」をスケジューリングします。
私は日ごろGoogleカレンダーを愛用しているので、「やろう!」と思いついたと同時にGoogleカレンダーを開いて予定を登録し、メモ欄に経緯であったり、やる内容であったりを記入します。
こうすることで、自分が忘れてしまったとしても、カレンダーがリマインドしてくれますし、詳細を思い出す手がかりも書かれていますから記憶を呼び起こす手間も省けるわけです。
さらに、時間に余裕がある人は、週単位で何に何時間かけたのか、を集計するのもおすすめです。
これは次の「2.「進み具合」を計測する」にも関連するのですが、自分がどの程度コミットできたのか、も見えるようにすることで、やる気の継続や取組みの修正点の発見につなげられます。
たとえば、「1年間でサーブ練習を100時間やろう」という目標を立てたとしたら、12カ月で100時間=1か月で10時間弱は時間を使いたい、という目標ですから、1週間過ぎたあたりで2時間以上使えていないと目標にはほど遠い状態になってしまうことになります。
それを念頭に置きながら、この日に1時間やった、翌日はできなかった…というふうにメモを取り、1週間過ぎたあたりで進捗を確認します。
もし足りなくても、1週間のうち、どこで追加の時間を捻出するか、を検討するきっかけになりますから、PDCAサイクルを回しやすくなると考えています。
2.「進み具合」を計測する
カレンダーにリマインドしてもらいながら取組みを進めるわけですが、やみくもに取り組んでも効果が出ているかがわかりません。
そこで、「進み具合」を数字で見えるように計測します。
たとえば卓球の場合、サーブが得点源になることが多いため、サーブの成功率を上げたい、という目標があります。
でも、ただサーブを100球打つ、ではいい練習になっているのか、試合での勝利につながるのか、不明です。
そのため、相手のコート左隅を狙うコースで、回転をかけて100球打ったうち、何球決まったか、を計測します。
すなわち、成功率を計測し、その成功率が上がったか、下がったかによって練習内容を変えていくわけです。
これはビジネスにもいえることで、KPIを設定している企業は多くありますよね。そのKPIを日常の仕事にまで落とし込み、小さな目標を達成していくことを積み重ねて大きなビジネス展開につなげていく。
そのためにも、正確に計測する、ということは非常に重要です。
この「計測」の際、ひとつだけ注意してもらいたいことがあります。
それは、計測方法が間違っている場合もある、ということ。
最近すっかり常連になったジムで、最初は「何キロのバーベルを上げた」という視点でレコーディングしていたのですが、この計測方法だと「重たさ」を上げたくなってしまいました。
でも、私のトレーニングの目的は卓球のパフォーマンス向上であり、そのために体全体を使ってスピーディにかつ長い時間体を動かすことなので、バーベルの重たさを計測するのは少々方向性が違うのです。
そのことに気づいたあとは、計測の視点を「一定のトレーニングを終えるのに何分かかったのか」に変更しました。
このことにより、当初の目的であるスピーディに体を動かすこと、持久力をつけることに向けて、身体が少しずつ仕上がってきています。
ビジネスでも同じで、売上に主眼を置くと、原価が高くても売上が大きい案件を受注したくなります。しかし、粗利に主眼を置くと、原価の金額と売上とのバランスをみて案件を精査します。
つまり、目標を立てることと、その目標への到達度の「計測方法」に対して適切な戦略を持つことが重要、といえるわけです。
3.私の愛用ツールはこれ!
こうした計測の結果は、メモを取っておかないと意味をなしません。
メモの取り方もいろいろ試したのですが、私の場合、PCや携帯でメモをとるよりも、ノートなどに手書きで書いたほうが思考が進むような気がしています。
愛用しているツールはこちらの「目標達成ノート」。
原田隆史監修 目標達成ノート STAR PLANNER (スタープランナー) 日付記入式手帳 Diary
これは大リーガーの大谷翔平選手が高校生のときに使っていたという曼荼羅チャートの作成方法もレクチャーされているほか、デイリーでの目標管理やプロセスを記載する欄が使い勝手がよく、愛用しています。
もちろん、他にもたくさんのサポートツールが出ていますので、これからも手を変え品を変え、試してみたいと思います。
というわけで、地道な取り組みを続けるための私なりの工夫を紹介しました。
いかがだったでしょうか。
今回書ききれなかったこともたくさんありますので、次回は「とはいっても、続けるのって面倒だなぁ…」という心の声にどう向き合っているか、ご紹介したいと思います。
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