レタープレスに魅せられて
僕はたまに前時代的なモノに惹かれるところがある。
昭和レトロな純喫茶やスーパーじゃない方の銭湯、写真はフィルムの世界観も好きだし、カメラのオールドレンズのラインナップを見ていたらゾクゾクする。
レタープレスもその一つだ。
レタープレスって英語で言うとキザに聞こえるけど、要は活版印刷という印刷技法の一つです。
近年では一部で流行になっていたりするから知っている人も多いかもしれないけれど知らない人の為に説明すると、今みんなが日常的に目にしている印刷物というのはだいたいオフセット印刷かレーザープリンターというモノにものになります。
オフセット印刷とは印刷する版を機械のローラーで自動で高速に回して効率よく仕上げていく、そしてそれよりも効率がいいのがレーザープリンター(オンデマンド印刷)で版もいらずにデジタルデータから直接レーザーで紙に転写するというもの。
まぁそんな難しい話はよくって時代と共にスピードと効率のいい技法が生まれていったということです。
一方の活版印刷というものは、これはとっても簡単。版を作って好きな色のインクを付けて紙にムギュって押し付けて出来上がり。
要はハンコと一緒です。
僕がそんな活版印刷のなにに惹かれているかというと二つあります。
・活版印刷機それ自体の佇まい
・仕上がった紙モノの風合い
業者として活版印刷の受注を請け負われている方々はだいたいは大型のプラテンと呼ばれる印刷機を使用しています。
下の写真がプラテン。長野県松本市の栞日という本屋さんへ行ったときにプラテンが鎮座していて撮影したもの。
そして近年の流行の一旦を担ったのは下の写真にある手キンと呼ばれる小型の印刷機の方の人気からだと思います。
その佇まいたるや、どこか愛らしくないですか?
スターウォーズのR2-D2にも負けるとも劣らないそのフォルム。
R2-D2があれだけ人気なら手キンももっと人気が出ていいのではと個人的には思います。
これだったら個人でも所有して手軽に活版印刷を楽しめるので、人気に火がついてヤフオクなどの売買でも高値が付いたりしています。
(僕は所有はしていません、、)
現に2017年の年末に刊行された大人の科学マガジンシリーズで、活版印刷機が特集された号は予約販売から注文が殺到して僕はAmazonでは購入できず、いろんなネット販売しているところを探し回ってようやく手に入れることができたくらいでした。
ミニチュアの活版印刷機が組み立てられるという付録付きで、今でもインテリアとして飾っています。
さてもう一つの魅力の実際の印刷物としての風合いですが、また次回に熱く語らせていただきます。
今日はこの辺で。
暑苦しい文面があったかもしれませんが、ご容赦ください、、
写真が余ったのでキャプションは付けませんが、ギャラリーとして貼っておきます。