「新入社員として入社したら、自分を殺しなさい。」
新入社員として入社した時というのは、その職場について何1つ分かっていない状態である。
自分を殺さず、自分のそれまで信じていた、向き合っていた現実と異なることというのは、日常茶飯事なのである。
それに対しいちいち「自分の考えとは違う」と主張することには、意味はない。
そもそも入社したばかりの人間というのは、その職場のメンバーの1員として機能することで、より社会を良くする立場である。
そこに「自らの信条と合致するかどうか」は、問題ではない。
その職場では、あなたが入社するまで、その職場の常識・感覚にそって活動することで、成果を上げ、社会貢献がなされていたのだ。
確かに自分が言う意見が的を射ている可能性もある。
それでも新入社員は、自分の言葉に責任を持つことが出来る立場ではない。
その制度が出来た過程を、自らの体験を以て感じる中で本当の意味で「的を射た」考えになるのだ。
また雇用者の立場になって考えてみよう。
経営陣としたら、扱いやすさが違う。
雇用者の立場としては経営や方針を考えることが重要なのであり、新入社員はそのRole を求めてられていないのだ。
扱いやすく、会社の方針に従順な人間が重宝される。
逆に難癖つけてくる=自分を殺さないでいる人間は「要注意人物」としてマークしておき、隙さえあればやめていってはくれないだろうかと機会を伺っている。
以上のことから、新入社員は自分を殺して、過ごすべきだ。