軽やかなステップで。すすめよ、進め。

どうしても買いたいものがあって、ミーティング終わりに新宿のマルイを目指していた。
今日は1月4日か。お正月三が日は終わったものの、まだ世の中はお正月ムードそのものだ。
いつも人が多くて苦手な新宿も、今日は家族連れが多いからかあたたかな雰囲気に包まれていた。

お目当てのものを買って、そそくさと家路についた。（2020年になって身につけた技。浪費と時間の無駄を防ぐ、必殺スピード購入！！）

◇◇◇

思えば1年前、わたしは初めて過ごす東京でのお正月に浮かれていた。
お正月と言えば初売りじゃんね！と、伊勢丹、ルミネといった主要スポットの初売りを体験していた。

自分でも「体験」と言ってしまうくらいなので、位置づけとしては「観光」だったんだよなぁと今さら思う。
毎年広島の田舎でテレビで眺めていた「東京のお正月」を生で体験してみたかったんだ。
結局、人の多さや熱気など、いろんなものに疲れてしまったんだけど、「東京らしい」を過ごせたのかな。
その体験が今の私に何かもたらしてくれているかというと、特に何もないんだけども。

1年前のわたしは「東京にいるから色々体験しとかんとね」となんだか躍起になっていた。本当はもっと違ったところに労力を使えば良かったのだけど、その当時のわたしにとってはその優先度が高かったのだろう。

色んな観光名所に行った。オーケーストアで買い物したいがために、炎天下の中、片道3キロの道を自転車で爆走してたりもしたな。これは、これで。全部良い思い出なのだけど。暑かったな。

今のわたしはどうか。
初売りなんて気にも留めず、やりたいことを家でやる、まったりだけどハイスピードな感じでお正月を過ごしている。

思考・行動はこうも変化するものか～。
と、夕焼けを見ながら一人でくすっと笑ってしまった。
まぁ、1年もかかってしまったんだけど。

やっと自分のなりたい姿に近づいて行っている気がしている。
当時のわたしが瞬間的な充実感を満たすのに必死だったのであれば、今のわたしは未来の自分を描くのことに必死だ。なりたい自分の姿をイメージしつつ、ぼやけて見えない部分をクリアに見えるようにするために、必死なのかもしれない。

きっと、大丈夫。
自分でそう言い聞かせながら、軽やかなステップで家に向かう。

すすめよ、進め。こんな日の空は、いつもより少し鮮やかに見えた。