脱力系ミニマリスト生活
以下の文章は自分の読書感想を思いつくまま書いたもの。個人の主観を多分に含んでいるため、苦手な方は回れ右してください。
本の情報(読了日:2022/2/8)
書名:脱力系ミニマリスト生活
作者:森秋子
出版社: KADOKAWA
ASIN: B071FLR6YK
この本は作者の無理なく心地よい生活を実現するためのライフスタイルが紹介されている。
自分はミニマリストではないが、それなりに最適化した生活様式を実践している。ものを減らし始めて数ヶ月後に女友達にすすめられてこの本を読んだ記憶がある。当時はあまりピンと来なかったためほとんど本の内容を忘れていた。「ミニマリスト」で本を検索してたまたまヒットし、なんだかみたことある表紙だなと思った次第だ。
この本では他のミニマリストの方に見られない記述がいくつかある。それらを紹介しようと思う。
まず、カタカナを日本語を訳すということだ。嫉妬や欲望をあおる言葉はほとんどカタカナで構成されている。「プチプラで高みえ」「スムージー」などだ。作者はこれを「安物で高いふり」「食べ物つぶし」と訳している。なるほど。おしゃれで都会の人が使っていそうなイメージがガラガラ崩れる音がする。訳したあとの言葉だと、きらめいた雰囲気がなくなる。これを使って普段の生活を美しい響きにするのもおすすめだそうだ。衝動買いしたくなったときや友達に付き合って何かものを買うときには役に立ちそうだ。
次に、作者はクマ財布と呼ばれる小さな子供がもっていそうな財布を使って生活しているそうだ。長財布でなく小さな財布を使っているとより短い時間で買い物を済ませようと毎回考えるそうだ。これはボケや認知症予防にも役立つのではないかと思った。小銭をぶちまけそうになるので動作にも気をつける必要があるそうだ。
自分も小銭入れをメインの財布として使っており、これに似た感覚がする。サイズは普通の小銭いれだが、やけに大きい家の鍵(鍵そのものが結構太い上に上部がディンプルキーになっている)を入れているため、小銭が入れるスペースがほとんど皆無でお札も野口さん3 、4人が限界だ。あまり現金を持ち歩かなくなったし、そのためか貯金以前よりはかどるようになった。
自分は意図せず作者と同じような行動になっていて結構面白い。まだ家は買っていないが、作者が家を買ったという話では共感する点が多かった。
ミニマリストは最近流行っているそうだ。自分はLINEとYouTube以外SNSを何もしていない上に交友関係が狭いためか知らなかった。確かに、使いきれないほど多いものに囲まれて暮らすよりは大事な少数精鋭に囲まれて余白ある暮らしをする方がいい気がする。
自分は最初にこの本を読んだときよりも持ち物を70%ほど少なくしたが、まだミニマリストと言えるほどものは少なくない。水をよく飲むため、水筒は3本ありそれを順番に使っている。部屋の飾りはなくなったものの、家電は全く減らしていない。定期的に持ち物を見直す習慣はついた。この本を読みながら、自分もまだまだだなと痛感した。