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心に折り合いをつけて うまいことやる習慣
以下の文章は自分の読書感想を思いつくまま書いたもの。個人の主観を多分に含んでいるため、苦手な方は回れ右してください。
本の情報(読了日1/25)
書名:心に折り合いをつけて うまいことやる習慣
作者:中村 垣子
出版社:すばる舎
ASNI:B07CPKMNNR
この本では精神科医の作者が仕事を通じて、生き抜くための方法を彼女自身の体験を交えて書いている。
作者の考えにおいて共感できる部分がいくつかあったため、ここで紹介しようと思う。
・チャンスは、偶然の中でしか生まれない
・言い争いのあとは、先に謝るが勝ち。
自分はこの本を読んでいて、「情は、執着の証。」という言葉に身をつまされる思いをした。作者は、人間関係は水物でほんのちょっとしたことでひっついたり離れたりすると言っている。はっとした。誰かととくに意識せずに交流していると、時間や距離が空いてくるとそれに従って縁遠くなる。LINEの返信のはやさがだんだん遅くなって、既読もつかなくなって縁が切れることも少なくない。自分は無理に引き留めようとしたこともあったけれど、無理だった。人は流れるものということを実感した。
情感は他人への執着であり、こちらの身勝手さの証である。作者はこう言っている。自分は、以前人間関係においてとても疲れていて、一時期は誰とも関わりたくないと思ったことがある。当時の人間関係を固定化しようとして頑張りすぎていたからなのだと今ならわかる。
あまり頑張りすぎないことで、自分が付き合いたい人と付き合うことができ、気楽に人と関わることができるようになるという。最近は疎遠になった人は無理に連絡とろうとせず、自然に任せるようにしている。LINEの友達の数も適度に整理できて、なんだか清々しくなってきた。
人間関係や仕事についての悩みはどの時代も共通のものだ。キャリア70年を超える医師の言うことは妙な説得力があると思う。まだ自分は若者で、些細なことですぐに悩んだり戸惑ったりしてしまう。だけど、先人の知恵をお借りしてなんとか生きていきたいと思う。