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イタリア滞在93日目・94日目

クリスマス休暇の最後の土曜日はミラノで知り合ったお友達とベルガモへ行ってきました。

旅の朝は早い。人と待ち合わせて電車に乗るのもなんとも久しぶり。
Mercato Centrale Milano
イタリアでは発見した券を「使いました」という印を押さないと罰金があります。いつも使う小さな券では欠かさずに印を押すのですが大きな券では要らないのかな?と忘れてたら手書きで書いてくださった。罰金がなくて優しい。以前にも同じことやらかしていたのですがその時には手書きすらされなかったので知らずに罰金されてたかと思うとヒヤヒヤです。
ベルガモ駅
駅前
ベルガモはCitta bassaとCitta altaと2つに分かれていて、Citta altaが旧市街。標高が高い。
イタリアあるあるですが旧市街はZTLで車の入場はお金がかかるので近くまで行って歩きます。
ここはめっちゃ古い
古すぎて壁の絵が禿げている。
少し歩いて
小さな美術館を見かけたので立ち寄りました
いやに保存状態がいい
壁に成っている味が気になって口に含んじゃったんです。美味しいかなと思って。食べちゃいけない(食用でない)ものだったらしく、急いで吐き出したのですが口の中がイガイガになっちゃいました。
登ります
Citta altaの大通り。インスタのストーリーズにアップしたけれど、ピアノアコやハープ弾いている人がいた。土日だけかもしれない。
北イタリアといえばポレンタ、とうもろこしの粉で作ったおじやみたいなの。これはその形を模したスイーツ。
ベルガモでは教会が力を持っているらしい。イタリアならではですね。
地下には立派なお墓。
ランチ
I Formaggi dei Presidi Slow Food.
Agri di Valtorta con miele di castagno, Stracchino all'antico delle Valli Orobiche e formaggi di Capra Orobica. 栗の蜂道だったんだ。違いに気づけなかったー。ヤギのチーズは色々試しているけれど、牛乳臭さがない。
Selezione di salumi bargamaschi (Coppa, Pancetta e Salame) con giardiniera di Mimmo.
パンチェッタを薄く切ると美味しい、というのが発見。
Spezzatino di cinghiale agli aromi di montagna servito con polenta, polenta taragna supplement.
「cinghiale」は猪肉です。チンギアーレ。
口から水を出している彫刻はよく目に見ますが、人の口から出ているのは珍しい。
こういう風景を見るとイタリアを感じます。
石畳の床。
ここは古い洗濯場。
Acqua non potabile。飲用水じゃないよ。
車に戻って
ワインのテイスティングツアー
景色がとても良い。
犬が2匹いて、ジャンプして飛びかかってくるくらいやんちゃなのと、老犬。この子は老犬。よく甘えてくる。
犬、すぐ吠えられるから得意じゃなかったんだけどイタリアの犬は懐いてくれるから少しずつ好きになってきました。
手作業でワインを詰めてるんだって。
テイスティングタイム。
夜はアペロ。
ベルガモの中心地から離れているところなのに店内がすごくおしゃれだった。
Campari Orange。オレンジがちゃんとspremutoで丁寧に作れられていた。
ミラノ中央駅に戻ってきたらスケートリンクがあった。僕の方が上手いな(キリッ
つい先日行ったcantina isolaにもう一度行ってみたくなりましたので。
行ったら超満員。この前は年始で閉店間際だったから少なかったんですね。
このセーター着ているおじさんがLucaという方で、おそらく有名な方。表彰されてた。お客さんを一人一人回ってグラス回収したり、ゴミを拾ったり、すごくいいサービスマンだなと感じた。
日曜日はコテキーノを買いまして。
レンズ前と合わせました。こちらもイタリア年始料理。こっちの方が油が少なく食べやすい。冷めると魚肉ソーセージみたいな味。
カメリエーレとしてワインを注いでいると、それぞれのワインがどんな味なのかちゃんと知りたいなと思って年始は安っすいプロセッコやロゼを買っては一人で飲んで、このお酒と料理はどんな風に合うのかなと試していました。この安っすいロゼは存外めちゃくちゃ美味しくてびっくりした。時間経ったら劣化しちゃったけど。

日帰りベルガモ旅行、僕は何の準備もしていなくて、お友達二人が全てコーディネートしてくれました。お気持ちというか、ホスピタリティに溢れていて、なんとお礼をしたら良いものやら、とほわほわした気持ちになっている。なんとお礼したら良いのだろう?(提案歓迎)

僕、ずっと泡に興味なかったんですよ。泡のワイン。「一杯目は泡」ってよく言うじゃないですか。意味わかんないなっていつも思っていて。発泡性の飲み物が食欲を刺激する、というのは知識としてもちろん知っているのですが、そんなに変わるか?と。

今は食事の時は発泡水、frizzante/gassataを必ず頼むのですが昔は炭酸好きじゃなかったんですよね。いつからか飲めるようになって、大学生の頃はペプシやコーラ、ドクぺにハマったりと苦手意識はなくなったのですが泡文化はずっとわからず。イタリア料理やワインが好きになって、バールで働いていた時もそれほど興味は湧かなかったんです。

でも、イタリアでカメリエーレとして働き始めて、お客さんがスプマンテやプロセッコを注文する様を見ているとやっぱり泡文化はあるんだなと。僕はそれほど好きではないけれど、ちゃんと知りたいと好奇心が上回って年始は研究してました。北イタリアは泡のワインの名産地でもあるので、せっかくだからと。

試してみて面白かったのでは(泡のワインに限らないのですが)魚卵とワインは合わないということ。とびっこやUova di Lompo Nereと合わせるとどのワインも酷くなる。

泡の良さ、ってのはまだいまいちわかっていないのですが、イタリアはワインがとにかく安い(そして質もいい)ので、わかるまで暫く試そうかなと思ってます。

ベルガモ旅行はすっごい温かい経験で、今まで人様のお家にお邪魔したことはあっても、これだけしっかり案内してもらったのは初めて。イタリア、驚くくらい本当に出逢いに恵まれていて、有難いことだなと感じています。


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148字
不定期連載。実験的に始めます。買い切り。

イタリア滞在期(2022.10~)を連載中です。イタリア料理、ナチュラルワイン、日々のこと。エッセィ。

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