見出し画像

イタリア滞在82日目・83日目・84日目・85日目

年末はおせちを食べながらランブルスコを飲み、友達と話して、イタリア語を勉強しながら過ごしています。この日記は平日5日分。

「年末はどう過ごすんですか?」という問いかけに「何も変わらないよ。おうちで勉強するだけ」と返したのだけど変かな?帰省するならまだしも(何かをするために)海外にいるならそれに励むしかなくない?(と奮い立たせています)(とはいえそれはきっとその土地に馴染めていない証左なのかもしれない)

火曜日。海鮮が美味しいリストランテ Langosteria Bistrot 。入口にコワモテの人がいて、中に入ったらコートを預かられた。
今週はトラットリアやリストランテに足繁く通ったんだけど、発泡水を頼むと750ml持ってこられるのはぼったくりなのか、イタリア標準なのか。飲みきれん。
突き出しのcrema di sedano rapa(カブ)とgambero(エビ)。これが一番感動した。ちゃんと温められているパンも美味しい。
OggiメニューのSpaghetti alla agosta。48ユーロ。ロブスターのスパゲティ。ソースのベースはpomodoro giallo。黄色トマトとロブスターとの相性が最高なのかがこの日から僕の頭にクエスチョンとして漂っている。
帰りにmercatoを見かけた。衣服と日用品のみ。めずらし。
esselungaでヤギのリコッタを見かけたので買ってみる。なお味はふつう。
リコッタの水分を抜いた固形のチーズも見かけたのでこちらも。生臭くて塩味が強い。小さく食べるか削るかトッピングとして使うと良さげ。
近所のケーキ屋さんにて。ノチェッラ、ヘーゼルナッツのトルタ。
水曜日。Mercato Vespri Siciliani. めっちゃ近所。
月曜日に行き損ねたcacio&pepe。
12時に行ったら「dieci e mezzo」(12時半からだよ)と言われて待っている人たちの図。そりゃGoogle Mapには12時openって書いてあるからね、来るわさ。人が並んでいるレストランはいいレストラン。僕が一番のり。
メニューが画像付きなのは最高なんだけど料理名が出たり出なかったり。値段も出ないからなかなかの不親切仕様だけどこの程度じゃ驚きません。イタリアなので。
席が団体客のお隣さん。オーダーの取り方が面白くて。店員が「カーチョエペペ食べる人は?」と挙手制でオーダー取ってた。完全に「生いる人ー?」のノリ。
calciofi alla romana.(カーチョエペペではなく)カルボナーラがおすすめと聞いたのでカルボナーラを頼むつもりだったのですがカルチョーフィ(アーティチョーク)の気になる料理があったので頼みました。花の部分にチーズが入っている。片方のカルチョーフィにはチーズが入っていなかったので調理に失敗していると思う。美味しかった。ちょっと水っぽい。
Alicette del Mar Tirreno. ティレニア海のアンチョビが美味しいそうなの。フリットかな。次行ったら頼みたい。
メインのカルボナーラ。そんじょそこらのお店よりはカルボナーラを美味しく作れる自信あるけれどここのも美味しかった。長めに切ったパンチェッタをカリカリに。卵黄の比率多め。麺は塩味を抑えつつ、追いペコリーノで塩分追いかけてる。胡椒はソースに混ぜてて上からかけない仕様。
お土産にコルクのキーホルダーくれた
木曜日。近所のmercato開拓しようと思ったけれど情報が古くて存在しなかった。恒例の施設型mercato comunaleもある。隣にLiDLあるし、mercatoの存在する隙がない。
「僕がみんなと違うからとあなたは笑うけど、みんなが笑わないから僕は笑うんだよ」
"Voi ridete perche sono diverso, io rido perche siete tutti uguali"
安い八百屋見つけたけれどちょっと鮮度悪め
おもしろ食材見つけたけどまだ食べてない。Uova di Lompo.
金曜日。Bianco Bistrot. Piadineが食べれると聞いて行きました。
店に入ったら店員がいなくて。赤い服を着た女の子がciaoと出迎えてくれた。カトラリーも運んでくれた。ここでも「12時半からよ」と言われ「posso sedere?」と座らせてもらう。12時15分に飲み物を聞かれ、12時20分に何を食べるか聞かれた。メニューはなくて、まさかの口頭説明。
サルシッチャのラグーのオレキエッテか鳥とポテトのオーブン焼きの2択を迫られて前者に。典型的な心理術です。piadineを食べに来たのに別のものを頼んでしまった。
近くに貧しい人向けのMensa、学食?があって気になってる。この店舗見かけるの2店舗目な気がするのよ。
スーパーで面白そうなスイーツが売ってたので買ってみた。なお味はふつう。
ミラノの郵便局は混んでるイメージ
食後はジェラート。何気にミラノ発です。
ピスタチオと7種のチョコレート。美味しかったけれど食後ちょっと気持ち悪くなってしまった。なかなか食べ応えがある。
知らないスーパーを見かけたらとりあえず入るようにしています。年越し用の食材を買ったのですが、そちらはまた後日。

最近はEve、Ado、Yoasabiあたりを聴いています。うっせえわの曲の時は全然良さがわからなかったのですがAdoいいですね。今日はブログ書くつもりなかったのですが音楽を小さく流しながらイタリア語勉強していたらクリエイティブ心が刺激されて筆が乗ってしまいました。外では爆竹もとい花火の音が響いています。ミラノの年越しは怖いね。

最近の悩みの一つがカポナータの味が安定しないこと。イタリアにはホールトマトの種類や産地がたくさんあるのはもちろんのこと、pomodori passatiというピューレ状のものもあります。pomodori passatiが買えるだけで驚きなのにシチリア産か否か、ダッティーニなのか別なのか気にしてらんないよ。嘘です。めっちゃ試してます。塩や砂糖もコロコロ買えるからこの前は塩っぱいカポナータできちゃった。甘煮なのになんてこったい。楽しいけどね、日本で作っていた時のあの安定していた味が懐かしい。

今日は年末ということで久しぶりにスーパーのお肉ゾーンでお肉の切り分けをお願いしてみたのですが以前よりずっとスムーズに聞き取りも伝達もできて驚いています。カメリエーレとして場数を踏んだのが生きている。prosciutto crudoとサラミを買いました。みんなが話していることも雰囲気で半分くらいは理解できるのが最近の嬉しみ。でも思っていることを伝えるのはやっぱり難しい。語彙が足りないね。でもこれはいずれ解決する問題。

先週今週とレストラン巡りをして気づいたこと。

ここから先は

683字
不定期連載。実験的に始めます。買い切り。

イタリア滞在期(2022.10~)を連載中です。イタリア料理、ナチュラルワイン、日々のこと。エッセィ。

期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる

Grazie per leggere. Ci vediamo. 読んでくれてありがとう。また会おう!