3匹の獣にオソワレタ
男性ホルモンの影響
(FtMトランスジェンダー)
喜劇でもあり悲劇でもありますが、なんといっても事実です。
まだ男性ホルモン注射5本目のボクですが、どんな感覚か。
突如、3匹の獣が目覚めます。
ポケモン?どのバージョンがいいかなぁ♪って?
......いいえ、自分では選択することができません。つねにすでに決まってますから。
そいつらは、性欲、食欲、睡眠欲というやつです。便利なボールなんて存在しませんから、そいつらは一斉にボクの体の内に入ってきます。強制的に。寄生虫みたいですね。
そして、大暴れします。
引きちぎれんばかりにボクのちっぽけな体は支配され、あっちに行ったらまた肉を食し、こっちに来たらムラムラで涙が出てき、ぷつんと奈落の底に落とされたように睡魔に襲われて電車で立っていられません。
へっとへとになり、そんな体調で勤務中はあついにも関わらず悪寒にしびれ、ろくに挨拶もできません。口がミッフィーです。脱力感の海に漂っています。人間を捨てたようなありさまです。ちーん。
暴れ疲れた、というのが正しい。元は元気だったんです、元気すぎたのです。
そして新たなエネルギー(男性ホルモン)を供給されるまで、抜けがらになります。
しんどい。ダルさ。脳みそがいつのまにか溶けたらしい。おやすみなさい。
〜〜なんかどーでもいいですけど、「女は感情的で男は論理的」だったっけ、そういうバカ発言される男性も事実いるじゃないですか。(周りにいないなら、あなたは幸せな環境だとおもいます。)
もしも恐るべき男性ホルモンに支配されていたら「自分は理性的」なんて間違っても言えないわけで(そんな自虐ネタ、もはや自分自身へのイジメだよ)、マヌケな発言が生じるくらいの男性も実在するのなら、いずれ落ち着くときがくるんだろうなぁ、ってかそうじゃなきゃ日常生活困るもんね、とはわかるんですけど。
でもまあ、元々はほとんどなかったはずの異性のホルモンっていう異物を取り込んでいるわけだから、生まれつきちゃんと男性ホルモンのある男性だったら、こんな荒れ狂うことはなかったんかな。いいね。
思春期男子と似たような変化だとはいうけどさ、ホントにこんな乱れ方を人類の半分が経験していたら授業も部活も塾も成り立たないとおもうわ。
他の大勢と同じように、悩みを共有して学生生活送れたらよかったのに。駅のホームでファミチキかじって談笑する男子中学生がうらやましいんだよ。〜〜
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