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台北・通安街の隠れ家「王李氏炸醬麵」:昼は伝統麺食、夜はアート空間バル

台北市大安區通安街にひっそりと佇む「王李氏炸醬麵」は、2022年オープン以来、地元のグルメファンから熱い支持を集めている麺食専門店です。昼間は本格的な炸醬麵(ジャージャー麺)と蔥香拌麵(ネギ香るまぜ麺)を提供し、夜になると「アートな空間を楽しめるバル」へと変身。伝統と革新が交錯するこの店は、台北を訪れる人々に特別な体験を提供しています。

理系男子から店主へ:Chrisのストーリー

店主である李(Chris)さんは、もともと機械工学を専攻していた理系男子。若い頃はスリムな体型を活かして客室乗務員を目指していましたが、サービス業での経験を積むために飲食業界に飛び込みました。「働き始めたら体型が崩れちゃってね」とChrisさんは笑いますが、その後、飲食業界に対する情熱が高まり、本格的にこの道を志すようになりました。
5年前、林森北路に自身初のバーをオープン。人と接することが好きな彼は、さらに大学時代の先輩Benさんと共に、新たな挑戦として炸醬麵専門店「王李氏炸醬麵」を立ち上げました。昼は麺店、夜はアートなバルとして営業することで、幅広い顧客層を惹きつけています。

素材と製法にこだわる炸醬麵

王李氏炸醬麵のメニューは非常にシンプル。炸醬麵と蔥香拌麵の2種類のみですが、その味わいは他店とは一線を画しています。サイズは小碗(小サイズ)と大碗(大サイズ)から選べ、キュウリの千切り、枝豆、卵の細切りなどの追加できます。
炸醬(ジャージャー)は台湾産の黒豚バラ肉を使用し、13種類のスパイスと7段階の調理工程を経て丁寧に仕上げられます。さらに、化学調味料を一切使わないことも特徴で、素材そのものの旨味を最大限に引き出しています。

炸醬麵の歴史:台湾での独自進化

炸醬麵は中国山東省を起源とする伝統的な麺料理で、その歴史は秦の始皇帝時代まで遡ると言われています。肉味噌の「炸」という言葉は「揚げる」という意味ですが、実際には油で炒める調理法を指します。
台湾へは戦後、中国北方出身の軍人が移住したことで持ち込まれました。台湾では甜麵醬(甘味噌)と豆瓣醬(トウバンジャン)を使用し、甘辛い味付けが特徴。北方の炸醬麵に比べて油分が少なく、さっぱりとした味わいが楽しめます。キュウリや錦糸卵が添えられ、視覚的にも美しい一品として台湾の家庭料理に欠かせない存在となりました。

夜は「アートな空間を楽しめるバル」に変身

夜の「王李氏炸醬麵」は、麺店から一変し「アートな空間を楽しめるバル」へと姿を変えます。インテリアはレトロでモダンな要素を取り入れたデザインが特徴で、まるでギャラリーのような雰囲気。壁には台湾や日本のアーティストによる作品が飾られ、料理を楽しみながらアートに触れることができます。




中華風のオリジナルカクテルも用意されており、炸醬麵と共に楽しむことができます。香辛料が効いた炸醬の味わいが、フルーティーなカクテルと絶妙にマッチし、訪れる人々に新たな食の楽しみを提供しています。
「王李氏炸醬麵」は、台北の伝統的な麺料理を楽しむだけでなく、夜はアートと共に過ごせるバルとして、多くのファンに支持されています。ランチタイムには昔ながらの炸醬麵を味わい、夜には美味しいお酒とアートが楽しめる贅沢な空間へ。台北を訪れた際には、ぜひ一度立ち寄ってみてください。


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