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“やりたい” “やりたくない”で自分に嘘をつかないこと

こんにちは。ジョーです。

最近寒い日も多く、雪が降ったりしていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?冬になると自宅から遠くに見える富士山がキレイで、晴れた日に窓から富士山を見るのが楽しみの一つです。

さて、皆さんは自分の“やりたいこと”、“やりたくないこと”ってはっきり言語化できますか?それが子供の“やりたいこと”、“やりたくないこと”だとしたらどうでしょうか?

子供との対話から、内発的な“やりたい”、“やりたくない”よりも外発的な“やるべき”、“やったほうが良い”に動かされることって多いよなということを考えました。(以下、私自身の考え、事例ですので、全ての方には当てはまらないこともありますがご理解ください)

親の期待を先回りする子供

子供にやりたいことや目標を聞いたとき、「これやったほうが良いかな」「親がこれを言ったら喜びそうだな」ということに引っ張られている様子が見られることがあります。例えば、元旦に「今年の抱負」を子供と言い合って、例えば「読書を頑張る!」という発言があったとします。親からしたら「おー!それは感心感心!」と思って期待したりしますよね。

でも実際蓋を開けてみると、ゲームをしたりYouTube見たりする時間が長く、読書なんて全然する様子がない…。たまに読んでると思ったら漫画だった…、なんてことも。「自分で言ったことなのになんでやらないんだ」とイライラしてしまったり。子供は子供で、当然親にうるさく言われると機嫌が悪くなりますし、もしかしたら「自分で言ったことだしな…」なんて自分を責めたりしてしまうこともあるかもしれません。

こんな状況の場合、本当は心から“やりたい”とは思っていない可能性があります。でもその目標が親にとっては“やってほしいこと”の場合、親は無条件に期待してしまいますよね。子供は本当はやりたいわけではないし、互いに期待値ギャップができてしまい、お互いに幸せな状態とは言えないですね。

子供は、思った以上に親の期待には敏感なので、親の期待を先回りして、あたかも自分のやりたいことのように発してしまうことがあるように思います。それが必ずしも悪いことばかりではないかもしれませんが、“やるべき”ばかりを重視して、“やりたい”に目を向けないことは子供の主体性を育むことを阻害してしまうのではないかと感じます。

“やりたいこと”と“やりたくないこと”

うちの子供にもそういう様子が見られたため、以下の図を使って子供と話しました。ひとつの軸は“やりたいこと”、“やりたくないこと”、もうひとつの軸は“やったほうが良いこと”、“やらないほうが良いこと”です。ここで注意すべきなのは、“やったほうが良いこと”、“やらないほうが良いこと”はその時点で親や子供がそれぞれ「そう思っている」だけで、本人の長い人生において本当にやったほうが良いか、やらないほうが良いかはわからないということです(例えば健康に害がある、相手を傷つけるなど、明確にやらない方が良いことはありますが)。

我々親は、自分の人生を振り返ったときの成功体験や、「あれはやっておけば良かった」と後悔していることから、自分なりの“やったほうが良いこと”を持っています。子供には豊かな人生を送ってほしいと願い、アドバイスのつもりから、自分の考えを押し付けてしまうことがあるように思います。

※子供と話した中からいくつかの項目を抜粋しています。

“やりたい”に入っている項目は他人に言われなくても勝手に行動するし、“やりたくない”に入っている項目は他人に言われてもなかなか行動には移せないものです。行動の軸はそちらにあるのに、親は自分が思う“やったほうが良い”、“やらないほうが良い”で子供をコントロールしようとしがちです。右下と左上の領域はその期待値ギャップが起こりやすく、お互いにモヤモヤしてしまうことが起こりやすいように思います(読書一つとっても、漫画だったら進んで読むけど、親が読んでほしいと思っている小説なんかはなかなか読んでくれない・・・。運動してほしいけど「ランニング行こう」なんて言ったらすごい嫌な顔さえる、なんてことがよくありますね)。

大人も自分嘘をつくことがある

気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、これは子供だけに関わらず、我々大人にも思い当たることがあるのではないでしょうか?会社が求める行動規範、コンピテンシーや、こういう人物になってほしいという期待、こうならないと会社からは認められないのではないか、この先自分の立場がなくなってしまうのではないかという不安から、本当に“やりたいこと”ではなく、“やるべきこと”を重視してしまうこともあるように感じます。

過去に我慢してやったことが認められたり、成長に繋がったりすることがあり、それを美化してしまうこともあるかもしれません。もちろん、経験としてそれが強みになったり、自信になることもありますし、成長に繋がることもあります。ただ、“やるべき”ばかりに寄ってしまうことは、少し寂しいように思います。やっぱり本質的には“こうなりたい”という思いがあるから頑張れると思います。

“やるべきこと”ってモチベーションがなかなか続かないので、同じことをやるにしても“やりたい”に変換できるような、自分にとっての意味づけが大事ですね。“やるべき”で溢れる世界から、少しでも“やりたい”を重視できることが豊かさに繋がるのではないかと思います。
(意味づけ上手な人は、“やるべき”を意味づけに変換しすぎて逆に苦しくなってるケースも見られますが、それはまた別の機会に考えたいと思います)

なるべく自分に嘘はつかないように

子供と話しながら先ほどの図を埋めた後、「自分に嘘をつくのはいずれ苦しくなるからやめよう」「大人でも同じようなことがあって、実は大人もなかなかうまくいかないんだよね」と話しました。子供の“やりたい”に耳を傾けつつまずはそこに関心を持って聞くこと、そしてもしも親から“やったほうが良い(と思う)こと”を子供に伝えるときには、なんでそう思うかをちゃんと話して対話をしていきたいと思います。

コントロール思考を手放す

さて、今回は“やりたいこと”、“やりたくないこと”から、自分に嘘をついていないか?を考えてみました。子供の本当の気持ちに関心を持ち、対話を続けたいなと思いました。親も人間ですし、子供を思う気持ちから、子供をコントロールしたいという思考に陥ってしまいがちですが、子供自身の人生ですので、コントロール思考は手放していきたいですね(なかなか簡単にはいきませんが)。

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