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【歌詞】ふたりの足跡

木枯らしの吹く街でひとり虚空を仰ぎ見れば
過ぎ去りし日の君の笑顔が心を掠める

重い葉を落とした街路樹は何処か寂しげで
戻れない時をただ恋慕う僕に似ている

日が傾き街の明かりが優しく灯ったなら
遠い空からひらりひらりと雪が舞い始める

孤独が胸を締め付ける
忘れようとした君への想いが
再び熱を帯びていく
叶わぬ恋と知っているのに

幸福そうに微笑んでいる人々を背にして
凍えそうな気持ちを胸の中でそっと噛みしめる

多くを求めたい訳じゃない ただ君とふたりで
生きているというその証を刻んでいきたかった

いつまでも終わった恋を執拗に求めても
辿り着く答えなど無いと頭では分かっている

何故だろう?心は今も
あの日の様に激しく揺れる
涙で滲んで見える
淡い視界には君しか映らない

あの日のふたりにはもう戻れない
だけど君が愛しい
忘れられる筈がないだろう
たったひとりの愛しき人

僕は思う
君が残してくれた幸福 そしてその笑顔
僕はやっと気付いた
君が本当に残してくれたもの

真白な雪がそっと
ふたりの足跡を消していく
身を切り刻まれるように
胸は痛むけど 終わりにするよ
愛しているから…

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