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2021年4月の記事一覧
存在なんて幽霊みたいなものかも
いつの間にかおばけが怖くなって布団に潜って夜を過ごしていた.そして,今は布団に入らず気絶するように眠りについている.なんてこった.
小さな頃は夜が怖かった,タンスや戸棚から音がなるたびにこの世のものではないものを想像していては毛布にくるまっていたものだ.夜が好きな日は年に数回あって,一つはクリスマスイブからクリスマスにかけての夜で,なんとしてもサンタの正体を見極めてやると意気込んでいた.その日は
置いてかないで,置いてゆくから
この世に生まれた瞬間から母との唯一の繋がりを断ち切られて,僕らは孤独となる.徐々に自分という存在が,この世界から唯一であり,別の視点から見れば孤独であることに気付くようになる.
人間の記憶力というものはすごいもので,一度誰かとの時間を経験してしまうと,それを失ったときに初めて自分が孤独であるということに気づき,孤独をなくすように生きてしまおうとする.もともと孤独であるのに.
最初から誰とも出会