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フルリモートだからこそ「現場の声」が会社を強くする

「虐待が起きない社会の実現」をパーパスに、「ステークホルダーの幸福度の最大化」をミッションに掲げる株式会社RASHISA。同社は、虐待サバイバーのマネジメントノウハウを基に事業を展開。具体的には、BPOサービス、人材アサインサービス、研修サービスなどを提供しています。RASHISAは虐待の影響を受けた方々が自立し、自分らしく働ける環境を整備すると同時に、企業や社会全体が多様性を尊重する文化の醸成を目指しています。働きやすさを追求しつつ、社会的使命の達成に取り組む姿勢が同社の特徴です。同社の組織づくりについて、岡本代表に話を伺いました。

RASHISAの事業全体像

ー 貴社のミッションについて教えてください
「ステークホルダーを幸福度最大化」をミッションに掲げています。京セラ創始者の稲盛さんの「全従業員の物心両面の幸福を追求する」に強く共感したことが、このミッションを考えるきっかけのひとつです。幸福になることは人によってそれぞれ違うと思っています。例えば、労働時間でも人によって幸福な時間は様々です。やりがいを感じ、過度な負担のないストレスは人によって異なります。そういった感覚は、人それぞれ異なるものですが、各従業員の幸福となることを実現したいと思っています。また、従業員が幸福で自分らしくあれる会社であれば、事業の価値が出て、お客様の幸福にもつながると思っています。その結果、業績が上がれば、株主の方にも幸福になっていただけます。

ー 岡本さんリーダーシップはどのようなスタイルでしょうか?
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」という山本五十六さんの言葉を、自身のリーダーシップスタイルに取り入れています。
当社は営業代行業務の中で、テレアポをすることも多くあります。お客様や商材によって、相手の特徴や訴求点なども大きく変わってきます。事業を立ち上げた当初の2022年から1年ほどは私がプロジェクトの架電を行っていました。そこで培ったノウハウを現在のエッセンスとして社内基盤としています。そのエッセンスを従業員の方にお伝えして、その上でテレアポを実施してもらいます。従業員の成果が出たら、ポジティブなフィードバックをしますし、インセンティブなどの評価にもつながっていくようにしています。

ー インセンティブも出てきましたが、従業員のためにどのような仕組みを設けていますか?
1on1をしっかりと実施しています。私と社員やマネージャーとの間で、1on1を実施し、マネージャーと現場従業員も1on1を行っております。以前、権限委譲でうまくいかなこともあります。そういった反省を活かして、声を収集し、いろんな仕組みをアップデートするようにしています。例えば、インセンティブの評価方法もその一つです。弊社の場合、営業代行を行っているのですが、営業という仕事の場合、成果がわかりやすい一方で、そのフォローをした人が評価しづらいことがあります。そのため、直接の成果だけでなく、助け合いを評価に反映する仕組みを導入しました。もともと、当社の従業員は優しい人が多く、フォローし合う文化がありました。そうしたメンバーが営業代行するうえで、一般的な営業の評価とは異なる評価とすることで、当社らしい評価制度にできています。

オンライン会議も皆さんが笑顔で望んでいます

ー 従業員の声を収集とありますが、最近ではなかなか本音を把握しづらいというビジネスリーダーの悩みもあります。貴社ではどのような工夫をされていますか?
1on1はもちろんのこと、jobyを導入する前から、自社でサーベイを運用していました。Google formを使って、毎週10問くらいを自社で用意して、各メンバーに回答してもらっていました。質問の内容は、体調の確認や心理的な負担がないかということを確認していました。当社はリモートワークの環境であり、1on1のみならず、目安箱も用意していますし、こちらからアンケートで取りに行くことで本音を取る工夫をしていました。

ー そんな中、jobyを導入された理由を教えていただけないでしょうか?
当社では、ビジネスチャットにSlackを使っており、jobyがSlackで回答完結する点が非常に便利だなと感じました。自前でアンケートを運用するのも自由度が高いのですが、やはり作成して送付するのも手間で、jobyのシンプルなサーベイは利便性がありそうだなと。あとは、価格もお手頃だったということもありがたいポイントでした。

ー 導入前後でなにか支障は出なかったでしょうか?
特に、支障はなかったです。アンケートがあったので、メンバーからの抵抗は特にありませんでした。また、アンケートにかかる時間は、同じかむしろ少なくなったので抵抗感はなかったです。Slackで完結するのはやはり便利ですね。ちなみに、回答率はGoogleフォームのときより上がっています。Slackで来ることと、未回答者への督促も自動にしてくれるからではないかと思っています。jobyはUI/UXがいいので、回答しやすいってことも回答率に影響を与えていると思います。

ー サーベイの回答後のフォローはどのように行っていますか?
毎月2回サーベイを実施し、回答結果を私自身が確認してリアクションをしています。また、直接フォローが必要な場合は1対1で対応しています。仕組み化が必要な課題があれば、それを検討し実行することを心がけています。現在、現場メンバーとの1on1はミドルマネージャーに委譲していますが、jobyを介して現場の声を直接把握できるのは大きなメリットです。経営は現場のためにあるべきで、組織が大きくなる中でもそれを実現するためのツール等は積極的に投資していきたいと思っています。

ー 今後のRASHISAの組織展望はどのようなものでしょうか?
働き方のハード面として、リモートワークをますます推進したいと思っています。ライフステージや個人の事情で、リモートワークが働きやすいという方も多くいると思います。そういう方が活躍できる場所にしたいと思っています。実際に、長期旅行をしながら働くことなども事例もあります。きちんと、ルールを守り、成果を出すのであれば、場所の制約なく働けるのは当社の強みです。ソフト面としては、社員が「Happy」と感じられる文化を作り、それぞれの人生の目的を達成できる職場を目指しています。社名の「RASHISA」に込められた通り、社員が自分らしく働き、人生を豊かにできる環境を整えていきたいと思います。

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