『ベンチャー企業がぶつかる「10億円の壁」』Vol.4:「10億円の壁」にぶつかる企業にとってのジョブ型雇用
前回は「10億円の壁」にぶつかるベンチャー企業の新卒採用をテーマとした。新卒採用は定着率を高め、組織化を進めるうえで大切なものではあるが、ベンチャー企業にとってはその予算やノウハウ、経験などがまだ乏しく、課題が多い。
そこで具体的なポイントを挙げて、個々の社員がバラバラに動くのではなく、チームや部署として効果的な動きをして業績を拡大し、10億円の壁を乗り越えるポイントを人事の観点から述べた。
今回は、その1つのポイントである新卒採用をテーマにする。そして、ジョブ型雇用についても触れたい。
ジョブ型雇用が、マスメディアで取り上げられる機会が増えつつある。導入する大企業やメガベンチャー企業、ベンチャー企業、中小企業が確かに増えてはいるが、実態はそれが職種別採用であるケースは少なくない。例えば、新卒採用で営業職、総務・経理・広報・IRなど管理部門職、プログラマーやデザイナーなどのエンジニアなど職種別に採用をしている。
最近は、新卒でも専門職として早く戦力にしたいといった思惑が企業にあることが考えられる。背景には、次のような要因がある。
■もくじ
「10億円の壁」にぶつかるベンチャー企業の新卒採用のおさらい
ジョブ型雇用と職種別採用
そもそも、ジョブ型雇用とは?
総合職との違い
ジョブ型雇用が必要な、本当の理由
賃金決定のプロセスはあいまい
「10億円の壁」にぶつかる企業にとってのジョブ型雇用
ジョブ型雇用と新卒採用