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中小企業 2代目、3代目経営者のデジタル改革奮闘記:第7・8回 公開
鋼管加工・総合技術商社の2代目が挑むDX
~宮脇鋼管~
本シリーズでは業界・業種を問わず、中小企業の2代目もしくは3代目の経営者の経営改革をテーマにする。特に「DX(デジタルトランスフォーメーション)への挑戦」にフォーカスを当てる。ITデジタルの施策に熱心に取り組み、仕事のあり方や進め方、社員の意識、さらには製品、商品、サービス、そして会社までを変えようとしている企業をセレクトする。
今回(第7回)と次回(第8回)では、宮脇鋼管(大阪市)の2代目の代表取締役社長である宮脇 健氏を取材した内容を紹介したい。同社は大阪を拠点に鋼管(主に鉄パイプ)の加工、切断、卸販売を行っている。
初代の社長(宮脇健社長の実父)が、鋼管メーカーの製造過程でできる発生管が鉄屑として売られていることに着目し、鋼管アウトレット業を行う宮脇鋼管を設立。その後、鋼管加工サービス業という新業態を開拓する。特に三次元切断などの特殊な加工で高い評価を受ける。
2代目である宮脇健社長のもと、都心や千葉、埼玉などの首都圏にも拠点を設け、東日本も視野を入れた活動をする。高さ634メートルで、タワーとしては世界第1位の東京スカイツリーの支柱の約3分の1の場所に、宮脇鋼管が加工したパイプが使われている。
宮脇健社長は1989年に大学卒業後、初代である実父が1961年に設立した宮脇鋼管に新卒として入社。主力商材「アウトレット鋼管」の加工工場や営業などを経て、1995年に代表取締役専務に就任し、初代社長の父からマンツーマンで経営全般を学ぶ。2006年に代表取締役社長となる。
前編のもくじ
父からの誘い
父はカリスマ性のある初代社長
「社長はぐうたらがいい」
工場勤務から、29歳で専務就任まで
経営理念と「人生の達人になるための3つのくせ」
父から教わった3つのくせ
東京に進出
投資は失敗をしても、取り戻せる範囲でする
後編のもくじ
付加価値をつける
仕事の幅を広げ、利益率を上げる
投資を繰り返し、最新の機械をそろえる
情報共有の徹底
SNSで会社の素顔を伝える
人本経営との出会い
逆ピラミッドの組織を意識する
売上10億円を越える2つの秘策