やる気のない異動者へのOJTでやるべきこと
私はOJTが苦手です。
特に、異動者に対するOJTが苦手。
当時勤めていた企業はジョブローテーションを採用していたので、定期的に部署異動が行われていました。
ジョブローテーションについては、入社時に人事から説明を受けて、承諾した人のみ入社しているので、社員全員が承知のことなのです。
とは言え、いざ自分に順番が回ってくると・・・動揺しますよね。
ある日、イヤイヤ異動してきたのであろう後輩に、少しでもマーケティングに興味を持ってもらおうとプレゼンをしたり、これからやってみたいことなどをヒアリングしたのですが、
「特にないです。」とか、
「よくわかりません。」とか悲しいことを言われる始末。。
そもそも、ジョブローテーションって、希望者だけに採用するべきだと思うんです。
ゼネラリスト志望の人にだけ採用すればいいのに、全員に採用するからそんなことになるんですよ、きっと。
興味のない部署に異動になった人をOJTしていくのって、どうすればいいんだろうと考えました。
私が出した答えは、
好きになってもらおうとはせずに、
嫌いにならない範囲の業務をまずはやってみてもらう。
興味もない職種で『やらされ仕事』感満載の人に、暑苦しくぶつかっていっても、玉砕するだけだと思ったのです。
なので、その人の前部署での働き方に合わせて、得意そうなことをお願いしました。
そうすれば、少しづつマーケティングを好きになってくれるかなぁと、淡い期待を持ちながら。
「私、すごくマーケティング好きになりました!これからもっとスキルアップしたいです!」
みたいなことにはなりませんでしたが。。本人なりに楽しんで仕事をしてくれるようにはなりました。
しばらくすると、その後輩がOJT担当となり、後輩指導をしている姿を見ると、異動してきたての頃とは格段に表情が変わっていて、安心した記憶があります。
組織の中で働いていくことを考えると、
『部下や後輩を離職させずに活かし続けられるか』
ということが、OJTの第一歩なのかなと思っています。
モチベーションを上げるとか、スキルアップをさせるのとかって、その基盤があっての話ですし。
その仕事にやりがいを見出せられるかどうかは、上司や先輩から与えられることじゃなくて、本人が見つけることなんじゃないかな。