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私が準富裕層になれた理由:「ほったらかし投資術」実践録

2024年5月、私は普通の会社員をしながら、準富裕層(資産額5000万円〜1億円)になれました。

特別な才能があったかというと、そうは思いません。

ただ、他の人と違う点を上げるとしたら、投資と副業を組み合わせることに注目し、行動した点です。

そして、投資面で私が最近羅針盤としているのが、山崎元氏と水瀬ケンイチ氏の共著『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』(朝日新書)で提唱されている「ほったらかし投資」です。

本書は、私の経済観念、ひいては人生設計そのものを一変させる、まさに転機と言える出会いでした。

数年前、将来の経済状況に漠然とした不安を抱いていた私は、書店で本書を手に取りました。

正直、「ほったらかし」という一見すると不真面目にも取れる言葉に、軽い気持ちで惹かれた部分もあったかもしれません。

それまでの私の投資といえば、個別株を自分の基準でスクリーニングして購入する、自分の感覚をに頼った非常にリスキーな手法でした。

しかし、本書を読み進めていくうちに、複雑な金融商品やテクニックに頼らず、シンプルで合理的な投資哲学に感銘を受け、実践してみることを決心したのです。

難解なチャート分析や個別銘柄の研究は一切不要。全世界株式をメインに、インデックス・ファンドに投資し、あとは文字通り「ほったらかし」にするだけ。

そのシンプルさは、まるで高度な自動運転システムを搭載した車に身を任せ、何もせずとも目的地へと運ばれるような、そんな心地よさを感じさせました。

実践の過程と得られた知見

投資開始当初は、積立額も少額だったため、目に見える効果は乏しく、正直なところ、本当にこれでいいのかという不安が付きまとうこともありました。

短期的な市場の動きに一喜一憂し、もっと積極的に売買を行うべきではないかという誘惑に駆られることもありました。

しかし、そんな時にこそ本書を手に取り、長期的な視点の重要性を再確認することで、焦燥感に苛まれることなく、着実に積立を継続していくことができたのです。

世界経済を揺るがすコロナショックも経験しました。株式市場は歴史的な暴落に見舞われ、私の保有資産も例外なく大幅な下落を経験しました。

この時、投資をやめて損失を確定すべきか、あるいは保有を続けるべきか、真剣に悩みました。これまで積み上げてきた資産が目減りしていく様を見るのは、精神的に大きな負担でした。

しかし、そんな苦境においても、私の支えとなったのは本書で繰り返し説かれている「市場に居続けることの重要性」という原則でした。

短期的な市場の変動に過剰に反応せず、当初の計画通り、長期投資という戦略を貫き通すことが肝要であると改めて認識し、耐え忍びました。

結果として、この判断は正しかったと言えます。市場は時間をかけて回復基調を辿り、私の資産もコロナショック以前の水準を回復、そして更に増加していったのです。

この経験は、長期投資の有効性と「ほったらかし投資」のロジックの正しさを、身をもって体験する、貴重な機会となりました。

そしてついに、2024年5月、私の総資産は5000万円を突破。長年の努力が実を結び、目標としていた準富裕層の域に到達することができました。

経済的自立を達成したことで、経済的な不安からの解放だけでなく、精神的なゆとりと、人生を楽しむ余裕が生まれました。

以前は将来の経済状況に対する漠然とした不安を抱えていましたが、今では日々の生活を心から楽しむことができ、趣味や旅行、自己投資など、人生を豊かにする活動にも積極的に取り組めるようになりました。

「ほったらかし投資術」の核心と私自身の解釈

本書で得られた具体的なノウハウと、私自身の経験に基づく解釈を以下に示します。

  1. 投資額の決定:リスク許容度とのバランス:生活防衛資金を確保した上で、リスク許容度に応じて投資額を決定すること。私は生活に支障の出ない範囲で、可能な限り多くの資金を投資に充てるようにしました。

  2. iDeCo、NISAの活用:税制メリットを最大限に活用:これらの制度の利用枠を最大限活用することで、投資効率の向上を図ること。

  3. 全世界株式インデックス・ファンドの選び方:低コストという絶対的優位性:運用管理費用(信託報酬)の低いファンドを選択することで、長期的なリターンを最大化すること。

  4. 投資の三原則:「長期・分散・低コスト」:不変の真理:市場の短期的な変動に惑わされず、長期的な視点で投資を継続すること。

  5. リスク管理:冷静な判断と長期的な視点の重要性:リスクを正しく理解し、冷静に判断すること。最悪のシナリオを想定しておくことで、精神的な安定を保つことが重要です。

さらに入金力を高めよ

「ほったらかし投資」は、堅実で効果的な投資戦略です。一方で、リターンが限定的です。

そこで、私が重要視しているもう一つの要素、それが「入金力」です。どれだけ投資に資金を投入できるか、という点も、資産形成のスピードを大きく左右します。

私は、本業の収入に加え、副業で収入を増やす戦略を取りました。

様々な試行錯誤を経て、月利100万円以上を安定して稼げるビジネスモデルを構築することに成功。現在では、毎月80万円をインデックスファンドに積み立て投資しています。

年利7%で運用した場合、この積立額で1億円に到達するまでの期間は約6年です。

市場環境によって運用利回りは変動するため、必ずしもこの通りに進むとは限りませんが、高い入金力を維持することで、目標達成までの期間を大幅に短縮できる可能性は高まります。

ほったらかし投資×副業が令和の最適解

『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』は、投資初心者から経験者まで、あらゆる人に有益な知識と実践的なノウハウを提供してくれる良書です。

本書で紹介されている「ほったらかし投資」と、私が実践してきた入金力向上の戦略を組み合わせることで、より確実かつ迅速に経済的自由を実現できるはずです。

本書を手に取り、皆さんの投資に対する理解を深め、より豊かな人生を送るための一助としていただければ幸いです。そして、一人でも多くの人が経済的自由を掴み、自分らしい人生を謳歌できることを願ってやみません。

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