【キャリア・マネジメント】期待役割
最近、耳にした「期待役割」について考えてみました。
期待役割とは?
私もコーチングのコーチとはいえキャリアマネジャーでもないので、そこまでどっぷりキャリア設計について理解してないので調べてみました。
この辺は私もこの言葉を知らなくても、意識ができていたと思う出来事は以前記載しました。この記事を書いた少し前に、異動元からも異動先からも私に対して何を期待した異動かが見えず、モヤモヤし自分のキャリアの行き所に不安を持ったことを憶えています。
ポジションで語るのか、役割で語るのか?
自分の仕事をどこで語るか、という観点もあります。
どうしても日本企業だと「ポジション」、それもその名称だけで語られることも多いです。たまに笑い話的に出てくるのは、転職面談で「あなたは何ができますか?」と聴くと「課長ができます」と答えるなんて話もリアルにあるようです。
このポジションで語る面が、先ほどの記事にもあった「獲得役割」の部分なのかなと思いました。
先の引用先を見ると組織的な構造や圧力により、不祥事を起こしたりコンプライアンス違反を起こす根源のように書かれていますが、それだけではなく、意図しない異動や特に意思のない状態であっても、その組織の中でどう活躍するかを問い直して働いていると、自分がどう役立てるのかを発見して、組織に貢献しようと行動するという点も獲得期待と言えそうです。
マネジメントはちょっとやりたくないと思っていても、「今日からリーダーよろしく」「今日からマネジャーよろしく」と役割を与えられて、その人なりに役割を果たしている人も少なくないでしょうし(私もかつてそうでした)、そこで新たにマネジメントでキャリアを積み上げて行こうと思う人もいるでしょう。
アジャイルに動くにも可視化・明確化が必要
先の引用記事にもありましたが、「行動を律する要素」として、期待役割・獲得期待に加え、ベースになっているのが価値観です。価値観がまずあって、そこに期待役割があり、後天的に発生する獲得期待にどう向き合うかという3つの要素で行動が変わります。
今回キャリア設計の面で期待役割という話を出しましたが、アジャイルでは各人が自律的に、かつ協働していくというという点も重要です。集団が自律的に動くには、その組織やチームの持つ価値観が所属しているメンバーと擦り合わされている必要がありますし、所属するメンバー各人が何を期待されているかが明確になってこそ、いちいち指示を仰がずとも成果を出すために動いていけます。
とはいえ、グレーゾーンの仕事もある中で、期待役割からはみ出ても、貢献しようと役割を持つと獲得期待になっていくのかなと思います。(勿論、不祥事やコンプライアンス違反には繋がらない、本質的な「期待」に応えるのが前提です)
キャリア設計と普段の仕事における行動とその変容にちゃんと明確な関係性があってこそ、自分の仕事に矜持を持ち、社会や組織に貢献し、それが自分のキャリアにもなっていくわけで、このような健全なキャリア設計を組織業務の中にうまく設計していくのも、マネジャーの重要な役割と私は感じています。