治療を開始してからのこと
僕は女性として生まれ、20歳のときに性別変更手術と戸籍変更を行い、現在は男性として社会生活をおくらせていただいてます。
僕は性同一性障害です。
昨今、性別適合手術をしなくても戸籍変更が出来たという事例がありますが、僕が20歳のときは、性同一性障害の人が戸籍変更を行う場合に必要になる手順として、ホルモン治療や性別適合手術などの要件がありました。
自分が性同一性障害だという事を自認してから治療の開始ができるまでの期間というのは、本当にもどかしく、「治療開始さえできれば堂々と生きていけれるのに」といつも思っていました。
髪型や服装を自分の趣味にしても、身体や顔つきなどの見た目が女性だと分かる状態のときは、銭湯やプールはもちろんのこと、日常生活においても、いつもどこかで「バレたらどうしよう」「どうしたらバレないかな?」と考えて生きていました。
当時10代の僕は、
性別適合手術を受ければ、社会生活をおくるうえでの生きにくさや自分のコンプレックスは、まるっと解消されると思っていました。
しかし、現実は甘くありませんでした。
ホルモン治療を開始して間もなく、副作用で食欲がバカみたいに増えます。
この事は、治療開始前から調べていたので知っていました。
ただ、「そうは言っても俺はある程度我慢できるし太ったとしても少しだけだろう。」と謎の過信をしていました。
現実はそんなわけなく、例に漏れず太りました。
当時のあだ名は⭐️カービィ⭐️です
毎日毎日カービィと言われるのが悔しくて
そして、周りの男友達と自分の容姿に対するギャップをどうにかしたいという想いもあり、
これが、僕にとって第一次ボディメイクの開始でした。
当時は知識もなく、今ほど情報量もなかったので、もしも今の僕が、当時のような体型だったらしないであろうダイエット方法でした。
内容は、炭水化物を殆ど摂らず、キャベツと肉だけを食べて、毎日有酸素運動(散歩や軽いジョギング)を40分行うということをやっていました。
結果、4ヶ月で-7kg、半年後には-10kgのダイエットに成功しました。
以前に比べ、顔つきはキリッとなり、腕の血管が見えてきたりと、カービィから比べると男性的な見た目になったと思います。
その後、ダイエットは辞めたのですが、痩せ続けてしまい、控えめに言って〝痩せすぎ〟ました。
ヒョロヒョロでした
どのくらい痩せすぎたのかと言いますと
身長:151㎝
ダイエット前の体重:54kg
ダイエット4ヶ月間:47kg
最終的には42kgまで痩せてしまいました。
ちなみに現在は日によって1kg前後の変動はありますが、だいたい55kgぐらいです。
ちょうど痩せすぎた時期というのは、性別適合手術の為にタイへ行って現地の食事が口に合わず、あまり食べれなかったり、手術前後の断食なども要因だったとは思いますが。
痩せすぎてしまい、それはそれで
「ほっそ」「華奢い」「女の子より細いんじゃない?」「力無さそう」
周囲からはそのように言われるようになりました。
痩せても太っても、僕の理想とする体型にはならなかったわけです。
僕はずっと〝大きな背中、分厚い胸板、太い腕〟など、分かりやすい【男らしさ】を求めていたんだと思います。
太いだけ でも
血管が見えれば良い でもないのです。
〝男らしい〟ゴツさです。
そして、ある夏にパーソナルジムに通おうと決意し、ボーナスを奮発しました。
これが後に自分にとっての大きな財産になります。
次回は、パーソナルジムに通ってからのことや発見したことを書きたいと思います🏋️♂️
過去の僕のように悩んでいる方にとって、何かヒントになれば幸いです✨
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