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床の上で眠りにつく_2022.04.22

大学に親しい友人がいる。
1年生のクラスがたまたま一緒で、レポートを夜な夜な仕上げたり、授業をサボってボルダリングに明け暮れたり、一緒にYouTubeをやってみたり….した友人である。楽しい時間や辛い瞬間も一緒に経験した。

今日はその友人の家にPodcastを録りに行く。
一週間前、突然どうしようもない焦りに襲われた。その原因は、自分の進路や将来への不安というよりも、大学時代が終わること、友人たちとの別れが近づいていることに起因するものだと理解している。その感情を支えるためにも、「誰かと一緒に生活している時間を記録し続けなければならない」という衝動に駆られた。それを悟った瞬間、使命感が僕の物欲を超え、一年間買えずにいたマイクを全く躊躇することなくamazonで2本注文した。

2022年4月22日22:00。肌寒い夜風に逆らうように大学構内を15分ほど歩いた。そして大学のすぐ側に位置する彼の家に到着し、買いたてのマイクを2人の角度が45度になるように設置。少し雑談をしてから早速マイクの録音を回す。

『みなさんこんばんは………』


…………..

収録を終えた。
結果、マイクに向かって話すのはなかなか難しかった。
録音スイッチを入れた瞬間、突如その空間に緊張感が走りだす。
先ほどまで他愛のない会話を自然にしていたはずなのに、突然肩に力が入ってしまう。口から出てくる言葉、全てがぎこちない。地面に足がつかないまま、2人の関係性とは程遠い内容を収録した。

その収録を終えた瞬間、2人とも「疲れた…笑」と笑いながら、安くてどデカい緑茶で乾杯した。

初めての収録ということもあり、なかなか思うようには進まなかったが全く悲観はしていない。むしろ物凄く大きな一歩を踏み出せた気がする。

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