久しぶりの美術展
ご無沙汰しております。
先日、久しぶりに大阪中之島美術館に行ってきました。
美術展に行くのも久しぶりで、昨年12月に東京の山種美術館に行ったきりとなります。
ようやく美術館に行けるくらいの余裕がでてきました。
特に、この秋は行きたい美術展が目白押しで、うれしい悲鳴をあげています。
国立国際美術館のとなりにある、最近できた中之島美術館に行ってきました。
今回は、
『特別展 生誕270年 長沢芦雪 奇想の旅、天才絵師の全貌』
と題して、重要文化財を含む多くの作品が展示されている展覧会を見てきました。
長沢芦雪は、江戸時代に活躍した絵師です。円山応挙や伊藤若冲などが活躍していた頃と同じ時期に活躍していたとのことです。
長沢芦雪は、さまざまな動物の絵をたくさん残しています。犬や猫、牛、鳥、猿などのほか、魚や虫、そして植物なども多く描いてきました。
特に、仔犬の愛らしい表現に長沢芦雪らしさがあります。
思わず、フフッと笑ってしまいそうになります。
また、重要文化財の「龍・虎図襖」の虎の絵は、どこかしらの可愛らしさがあります。
それもそのはずで、当時の江戸時代にはトラはいなかったと思います。そこで芦雪は猫を参考にして描いたと言われています。それもそのはずで、その襖の裏には、猫が小さな魚を狙っている様子が描かれているとのことです。
だから、どこかかわいらしさを醸し出しているのですね。
一方の龍の絵は、ダイナミックで大胆な筆致で描かれています。
それぞれ6枚の襖に大きく描かれ、和歌山県の無量寺には本堂に向かい合うように所蔵されています。
他にも虎の襖絵はあり、どれも猫を思い起こさせる雰囲気が漂ってきます。
一見の価値ありです。
もし、ご興味をもたれましたら、一度中之島美術館へ足を運んでみてください。
おススメです!
長沢芦雪展は、12月3日までです。
※前期後期あり