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「勉強」で5つの勘違い、していませんか?

こんにちは、noteコーディネーターの玉岡です。
本日紹介する書籍はこちら!


リカレント教育が叫ばれる現代、「勉強」とは学生だけではなくすべてのビジネスパーソンに求められるアクションとなっています。
その「勉強」において、皆さんは次のように感じたことはないでしょうか。

1 年齢を重ねると記憶力や集中力が落ちる
2 コツコツ努力できるかどうかは生まれつきの性格の問題
3 学生時代と同じ勉強法が一番自分に合っている
4 要点がまとまった参考書の方が頭に入りやすい
5 勉強はまず参考書を読んで、大事な部分に線を引きながら知識をインプットするのが先

本書は、これらを「勘違いの勉強法」として一刀両断します。
では、何が効率的な勉強法なのか?それを、「勉強法」のバイブルともいえる、漫画『ドラゴン桜』(三田紀房著、講談社)の名シーンを通して解説していきます。

目次はこちら。


【目次】
序章 勉強の5つの勘違い――やってはいけない勉強法とは?
第1章 「勉強している感」だけで終わらない! 結果を出す人になるためのインプット術
第2章 結果を出す人はここが違う! タイパを劇的に上げるアウトプット勉強術
第3章 最短距離の勉強のためには、過去問をフル活用する
第4章 年齢と脳の変化に合わせた勉強をする
第5章 「コツコツ努力できない」の悩みは、タイパ最強のアプリで解決する


第1章 「勉強している感」だけで終わらない! 結果を出す人になるためのインプット術

勉強とは「インプット」と「アウトプット」の繰り返しと本書は説きます。
1章ではそのバランスのとり方を学びます。特に、仕事に忙殺されるビジネスパーソンの学習においては「タイパ」(タイムパフォーマンス)が重視されます。そのためのポイントとして、例えば以下のようなTIPSがあります。

3 日常生活と勉強をつなげていく

大人になると、机に向かう時間はどうしても限られます。 タイパを上げるためには、いかに日常生活の中で頭を働かせられるか、いかに机の上以外での気づきや発見を学びにつなげられるかがポイントなのです。
もちろん勉強が浅いうちは、考えても答えが出ないこともあるでしょう。 最初はそれでも構いません。答えを出せるかどうかよりも、まずは頭を動かす癖をつける方が大切です。 「これは自分の勉強とどう結びつくだろうか」「どうやったらこの問題が解決できるだろうか」などと普段から考えるようにしておくと、勉強の体力や記憶力の強化につながっていくでしょう。

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日常生活や仕事において、自分の学びがどのように役立つかをマッピングしながら学習を進めるということですね。

第2章 結果を出す人はここが違う! タイパを劇的に上げるアウトプット勉強術

第2章では、タイパ重視の勉強において、どのように学習内容を「記憶」として定着させるかを説きます。
改めて、なるほどと思ったのが次のTIPSです。

4「白い紙」勉強法

まず、真っ白な紙を用意します。 そこに、参考書も何も見ないで、今日、あるいは昨日勉強したことの内容を、思いつく限り具体的に書いていきます。 どんなノートを書いたのか、どんな話を聞いたのか、テキストにはどんな内容が書いてあったのか、とにかく思い出せるだけ再現していきます。
「ナントカカントカの法則」というように、記憶があやふやでも書いてみます。 とにかく、頭の中に入っているはずの情報を、 何も書かれていない紙に、30分くらいかけて書き出して、整理 し て、「もう出てこない!」というところまで書いた上で、確認をしていきます。

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漫画のパートにも出てきますが、記憶を定着させるにはとにかく「書く」ことに尽きるのだそうです。企画立案等のミーティングで用いられるKJ法等でも、頭の中にあることを書き出すことが求められますね。
書き出した内容を学習素材と突き合わせることで、既に覚えたこと、抜け落ちていることが確認できるというわけです。

第3章 最短距離の勉強のためには、過去問をフル活用する

タイパを重視して学習内容を記憶として定着させた次は、その理解が正しいかどうかの照合です。第3章では「過去問」の使い方を説きます。
以下のTIPSなどは、特になるほどと思いました。
過去問に何度も向き合ううちに、答えを覚えてしまって学習にならない。ではそんなときにどうすればよいか、の解がここにあります。

4 問題の答えを覚えようとせず、解き方を工夫する

とはいえ、実際に何度も問題を繰り返し解くうちに、答えを覚えてしまうことはどうしてもあります。そんなときは、解き方を工夫してあげる必要があります。 代表的なやり方が、「問題と答えを逆にする」というものです。
たとえば「地表から数十㎞上空に存在する、太陽からの紫外線を吸収する気体の層を何というか? → オ「ゾン層」という問題と答えを反対にして、 「オゾン層とは何か?→地表から数十㎞上空に存在する、太陽からの紫外線を吸収する気体の層」という形式にするのです。こうすると、ただの丸暗記でなく本当に理解できているかわかり、 非常に効果的です。

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第4章 年齢と脳の変化に合わせた勉強をする

年を重ねるにつれて、人間の集中力は落ちていきます。
その経年変化と向き合った勉強法を第4章では解説します。
実戦的なテクニックのひとつがこちら。

3 ポモドーロテクニック

ポモドーロテクニックでは、作業時間と休憩時間をセットにして予定を組みます。たとえば、2時間が与えられていた場合、25分と5分の30分のセットが4つであると考えます。そして、25分間作業に取り組み、それが終わったら5分間の休憩を取るのです。先ほどの目標設定で、「このテキストを20ページ、 2時間で終わらせるぞ!」と考えたとします。 その上で、25分の勉強時間と5分の休憩時間に分けて、「25分で5ページ進める、を4回繰り返せば、今日のノルマが達成できる」とわかるようになるわけですね。

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ポモドーロテクニックは時短術等のジャンルでメジャーになったイタリア発症のタイムマネジメントテクニックで、忙しい大人の勉強にはぴったりの技ですね。

第5章 「コツコツ努力できない」の悩みは、タイパ最強のアプリで解決する

現在では作業効率化、学習コンテンツに関する実にさまざまなアプリがあります。第5章では、勉強に役立つ著者推薦のアプリを紹介します。
本書を通して、最終的にこれが実践できれば「勝ち」と思えたTIPSがこちら。

10 時間と場所で、手軽に勉強をシステム化する

時間ではなく行動に合わせて勉強を始めるのがおすすめです。たとえば朝起きたらまずは顔を洗うとか、帰宅したら手洗いとうがいをするとか、自分なりのルーティーンがありますよね。 これらの習慣は「起床する」 「帰宅する」といった行動が起点になっています。
これと同じように、朝の歯磨きが済んだら朝食の前に30分問題集を解くとか、トイレに入っ たら単語を10個覚えるなど、普段の行動と勉強のスタートを結びつけるのです。これなら生活リズムがバラバラでも、時間に関係なく勉強のスタートがすぐに切れます。
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各章のエッセンスを汲み尽くした本書のメインとなる漫画パートは必読です。新しい学びにチャレンジしようとしている方、既にチャレンジ中の方にぜひ読んでいただきたい一冊です!

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