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BCLを再開、でも最新テクノロジーで勝負!
チョッと前の話になりますが、こんな記事を書きました。
この記事は昔懐かしい短波放送について書いたものだした。
まあこの頃から、短波放送の受信に対する熱が再び上昇し、再びBCLをやってみようと思い立ったのです。
今回はラジオではなく、最新の技術を使ったラジオ放送の受信についての記事です。
懐かしいなぁって思った方は勿論、何それって方もぜひ読んでくださいね。
短波放送の狙いは?
今の若い人って、多分短波放送って知らない人多いでしょうね。
ラジオって言うとFM放送って言う人が多いんじゃない。ましてや今は、radikoなどでインターネットラジオとして聴くことができます。
TBSラジオや文化放送、ニッポン放送などのAM放送も、radikoで聴く事できますからね。
人気番組はポッドキャストもあるから、ラジオ自体が必要じゃなくなって来てます。
ラジオのありがたみが分かるのが、災害時にネットが切断された時じゃないかなぁ。
短波放送も中波放送と同じように、情報サービスって訳ですが、その対象が国内ではなく海外に駐在する自国民宛と言う事なんですね。
短波は電離層で反射するので、地球の反対側へも少ない電力で届ける事ができる。
だから、インターネットが普及する前には大々的に行われていました。
かのNHKも、海外駐在向けにラジオ・ジャパンと言う国際放送を行なっており、日本時間の大晦日には紅白歌合戦を放送していました。
遠く海外に居ても、自国の文化、習慣、時事情報を伝えるために活用していたんです。
そして時間や季節によって電離層の状態が変わるので、1日を通して、そして1年間を通して周波数を変え、常に安定して電波が届くように配慮されておりました。
今、短波放送受信が熱い
面白いですね。歴史は繰り返されるでは有りませんが、マニアの間では短波放送受信熱が少し上がってきているようなんです。
いっ時はガラクタ扱いで、二束三文だったBCLラジオに脚光が当たり、40年以上前のラジオが高価で取引されてます。
自分も海外から来る電波を聞く事が忘れられず、最近また短波放送を聴くようになったのですが、先の通りラジオ自体が高価になりましたので、二の足を踏んでいました。
殆どが中国製になった今、どれが良いかなどと悩んだ末に、やはり最先端の技術を使う事に決めました。
それは、Software Defined Radioと呼ばれ、簡単に言えば全てソフトで処理するラジオです。
こんな10cm角の箱ですが、PCに繋ぐ事で1KHz〜2GHzまで連続受信が可能なんです。
すごいでしょう、こんな箱がラジオの代わりなんですよ。もっともPCが無いと、本当に単なる箱で文鎮にくらいしかなりませんね。
これを使って早速聴いてみました。
時間も時間だし、短波放送の放送周波数も放送時間も分からないので、とりあえず19mバンドを聴いてみると、中国国際放送らしき局が聞こえました。
こんな変哲もない箱ですが、ソフトの力を借りるとあっと言う間にラジオに早変わりします。
しかも、実際のラジオでは味わえないような、スペクトラムアナライザー機能で、バンド内を目視できるから凄いの一言。
PCのためスピーカーが無いので、密閉型ヘッドホンで聴いているのだが、実際のラジオより良い音。
じっくり聴いていると、何だか40年前にタイムスリップした感じがしてすごく良いんですよ。若かりし頃がよみがえる。
もっと良くならないかと、アンテナを造ったりして感度確認したりして、中学時代がよみがえってきます。
知ってる?アンテナの違いでこんなにも受信感度が違うんだよ。
これは自分で作ったシールドループって言うアンテナ。感度が低いけどノイズが少ないので聞きやすい。
こっちはさ、アマチュア無線のアンテナそのまま使った場合なの。
丁度アンテナと波長が合っているので、こんなにたくさん強く聞こえるんです。
ついつい、聞き入ってしまいました。それほど、異国から来る電波に乗った放送は神秘的なんです。
でも残念な事も
一説によると、早ければあと数年で短波帯の放送は終了するそうだ。当然ですよね、これだけインターネットの世界が広がればわざわざ電波で送る必要もないですから。
でも実際途上国などでは、未だにネットどころか電気も来ていないところが沢山ある。これが数年後に劇的に変わるとは思えないんですけどね。
実際に昔楽しく聴いていた放送が、今もやっているのかネットで調べると、多くの放送は2010年ごろを境に停波しているものが多い。
自分が好きだったラジオ・ネーデルランドもその一つだ。
多分、マイナーな世界であるから殆どの人が興味がないだろうし、知ってもいないだろう。
でも、インターネットにダークウェブがあるように、放送のメディアの中に短波放送っていう物もあるんだ。
フェージングで音が大きくなったり小さくなったりしながら聞こえる放送を聞きながら、時代の流れを強く感じました。
ちょっとでも興味を持ってくれたらうれしいな。
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![じぇいかわさき@ものづくりアドバイザー兼エッセイニスト](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63277847/profile_80b6f5802ece174a9e85e1f6e813247d.png?width=600&crop=1:1,smart)