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前に進むだけが正解じゃない。正面から自分の気持ちに向き合う。

前に進むだけが正解じゃない、という話をします。


僕はこれまで、それこそフリーランスになる前も、なった後もさまざまな課題にぶつかってきました。


その多くは直接的な人間関係だったり、
自分の心の動きに関するものでしたが・・・。


課題に直面する中で、どこかで気持ちの葛藤に折り合いをつけて自分の未来に向かって前に進まないといけないと言う気持ちは常にありました。



・事実を受け入れて未来に進まないといけない
・気持ちは気持ち、事実は事実として判断していかなければいけない
・仕事として割り切って、気持ちは置いとくしかない。



諦めきれない想いを、諦めたくはないけれど先に進むために諦めること、何度もあったんです。


大学の部活時代の話


例えば部活。小中高大と僕はさまざまな組織に所属していたんです。


小学校・・・合唱団
中学校・・・合唱部 + 男子バレーボール部
高校・・・弓道部 + 生徒会副会長
大学・・・社交ダンス部


その中でも特に気持ちの葛藤があったのが、大学時代の社交ダンス部。

社交ダンスは大学に入ったからの初めての経験で、苦しかったり辛いこともありましたが、それでも最後まで部活としてやりとげたかったし、


部活組織に所属する人の「根本的な人間性」は全然嫌いではありませんでしたが、年功序列・伝統的なしきたりは何があろうとも絶対遵守、みたいな古い組織論に洗脳された思考や、


自分や自分の大切な人を傷つける物言いとそれをよしとする組織の中の価値観に、僕自身がどうしても耐えきれませんでした。


特に一番最後。
後述しますが、当時は人生で初めて付き合っていた彼女がいました。


それを過度に茶化したり、相手の人格を勝手に決めつけていじってくることが多かったんです。自分のことはまだしも、なんの言われもない人が、娯楽のために利用され、消費されることに怒りを覚えました。


大学は4年間という時間が限られていたので、いつまでも我慢しているわけにもいかないし、何より時間を無駄にしてはいけないと仕方なく部活を切り、結果的に独立の道とつながるビジネスの世界に入ることになりました。


最初に付き合った彼女の話


恋愛でも同じです。


大学2年生の夏〜秋頃に人生で初めて彼女ができました。
慣れないことだらけでしたが、なんとか1年半ほど関係が続き。


一時期は卒業後のことを考えることもあるくらい入れ込んでいました。
好きな気持ちはずっとありました。


ですが、その一方で相手からの過度な束縛や、自分の思考を無意識のうちにロックしてくるような部分に耐えられず、かといってそれを伝えようとしても、結局自分が悪者になる。

そんなことが付き合って1年後くらいをピークに増えてきたんです。


そこに部活からの離脱や独立への歩みという環境の変化もあり、如何にもこうにも苦しくなってしまい。


結局好きな気持ちと、受け入れられない気持ちの葛藤に折り合いをつけて、何とかして先に進もうと別れることにしました。


フリーランス時代の仕事の話


フリーランスとして独立してからの仕事でもそうです。


僕は独立してからずっと、エンジニアとして主にホームページを制作したり、SNSの運用をサポートしたりと言うことをやっています。


エンジニアと一口にいってもさまざまな種類がありますが、僕の場合は、
よりお客さんが直接触れるサイトのコンテンツの内容やレイアウトの部分での価値提供をしたいと思い、今の職種につきました。

(エンジニアの世界ではフロントエンドエンジニアと呼ばれる人です)


そのため、クライアントさんやその先のお客さんと対話をしながら、話をしながら進めていきたいと言う想いはずっとあったのですが、その思いとは裏腹に、淡々と感情も気遣いもなく仕事が進んでいくのにずっとモヤモヤを感じていたんですね。


・修正の依頼をされるときに、意図も目的もなく漠然と指示がくる
・こちらから提案をすると怒られ、かといって提案しなくても怒られる
・あきらかに無理難題を押し付けて、作業者としか思っていない態度


特に駆け出しの時は何度もありました。


今でこそ、クライアントさんにも恵まれ、自分自身に対する理解も深まり、なんとかやってきていますが、「人」の姿が見えないのがとにかく嫌でした。


僕が理想としていた働き方とはなんか違うかな・・・という感じ。少なくとも、生涯ずっとこの仕事をしていくことはできないだろう、と思います。


けど「仕事」は「仕事」として前に進めないといけない。 だからやる。
当時はそんな感じでした。


気持ちよりも先に進むことを優先してきた


これまでの自分は、気持ちよりも「先に進む」ことを優先してきたんです。


多分立ち止まって、自分の本当の気持ちに正面から向き合い、他人にその気持ちをさらけ出すこと、ぶつかり合うこと、それによって自分が傷つくのが怖かったんだと思います。


今まで紹介してきた3つのエピソードも含めて、「あの時の選択は正しかった」と今、心から胸を張って言うことはできますが、


そうじゃない道が正しくなかったかというと、絶対そんなことはなかった、と思います。


あの時、自分に向き合うこともできた。

前に進むのではなくて、一度立ち止まり落ち着くこともできた。

自分の気持ちを見つめて、他の人とぶつかるとしても、それを伝えようとすることはできた。

事実や論理は無視して、自分の「あり方」で決断することもできた。


先に進むこと以外にも選択肢はあって、これらも確かに正しい選択だったのでしょう。


ただ、当時の自分には見えていなかったし、おそらくみようともしていなかったんです。


僕たち人間は幼少期から社会人としていき始めるまで、生き始めてからも。常に、結果を出すことで評価されてきました。


未来に向かって生き、評価され、気持ちは二の次でとにかく動け、動け。
とにかく行動しろ、経験と学びを積み上げろと。


けど、個人の中にある感情ってそう単純じゃありません。
個人と個人がかけ合わさった人間関係ならなおさらです。


全てが全て、うまくいかないでしょうし、そこに付随するモヤモヤや、ちょっとした気持ちはあるでしょう。


無理矢理だろうが、論理的にだろうが、その気持ちに折り合いをつけると言う方法ももちろん一つです。多くの人が選ぶのはこちらですかね。

ただそれだけが選択肢の全てじゃない。


前に進むだけじゃなくて、一度受け止める。

苦しんでる自分や、傷ついている自分・悲しく思っている自分をその場で感じることも、一つの道なんじゃないか、と思うんですね。


それが正解になることもある。

苦しいことを苦しいと認めること。
傷ついていることを、傷ついていると言うこと。
それを自分の中にとどめず、他の人に伝えること

これらは決して負けじゃありません。
むしろ、本当の自分の望みを知ることへの第一歩です。
ま、そもそも勝ち負けじゃないですし。


この記事を読んでくれているあなたが、組織に所属していようが、自分の身一つで生活をしていようが同じです。


組織どうこうの前に、僕たちは自分の人生を、個性を、価値観を、そして感情を持つ一人の人間なので。



「人生は決断の連続」とはよく言いますが、その人生が気持ちを一切排除して事実だけを受け止めて決断していくものだったら、きっとちょっと悲しいし、振り返ったら虚しいじゃないですか。


だから、前に進むだけが正解じゃない。 時に立ち止まって自分の想いを味わうことも重要なんだな、って思うんです。


部活(組織)でも、恋愛でも、仕事でも、なんでも同じです。
良い面、悪い面、自分の気持ちはままならないものですが、


一つ一つ受け止めて、時には立ち止まって、少し立ち止まったらどうするかを決めて、進んだり、戻ってみたり。


生きるってそういう「気まぐれな旅」のようにも思えます。
それで良いんです。それが自然なんです。


フリーランスとして全てを自分で決断し進んでいく、と言う立場にあるからこそこんなことが言えるのかもしれませんが。


いずれにせよ自分の気持ちも大切にして自分の、自分だけの「生き方」を作っていきたいものですね。


この記事を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
少し個人的な話が多くなりましたが、いかがだったでしょうか?


もし何か考えたことや感じたことなどありましたら、Noteのコメントや、公式Line、もしくはTwitterのDMなどから感想いただけると嬉しいです😄


それでは〜〜〜!


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新卒フリーランスエンジニアとして独立し、Web制作を行いながら様々な人や考えに出会い、新しい自分に出会っていった僕が、「ささいな日常から学んだ気づきや、ありのままの自分で仕事を作っていく考え方」について発信していきます。

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参考資料


この記事は、STUDIO Koemeeさん(@ST_koemee)の「恋は夜空を渡って」という作品を視聴して考えたことをもとに記事にしました。

作中に登場する考え方や楽曲に、登場人物の人生観やさまざまな想いが溢れており、思わず共感したので、興味のある方はぜひそちらもチェックしてみてください〜!

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