池田晶子「知ることより考えること」読みました。
池田晶子さんのエッセイ「知ることより考えること」を読みました。
結論から先に言ってしまうと、うーん、、、というか、自分の琴線に触れるものは少ない感じでした。好きで読んでいるファンの方がいたらごめんなさい。
若くになくなった作者ですが、書いてある内容は、野党根性というか奴隷根性とまでいいませんが、とかくお上にさからうのが、斜に構えた感じで格好よく見せようとしているのか。たまたまそういう文章ばかりが載ったエッセイに出会ってしまったのか。ともかく、政治や世の流れへの批判が多くて、自分としてはお腹いっぱいという感じでした。中には良いことも言っているはずなんですけれども、それ以上に、そういう批判めいたほうが目についてしまった。
「葉隠」教の自分としては、こういう批判ばかりする在野の士というのは、その教えにしたがって、警戒してしまいますね。「世間に唾をはき、出世を求めぬものは、かえって害をなす」そんな感じです。
さしてお金を持っていないというスタイルで、六本木ヒルズ族にケチをつけるような文章があったのですが、私から言わせれば、こんな駄文で出版社からお金もらえるなんて、文筆家になりたくてなれなかった私からいわせれば、なんて贅沢な、なんて思ってしまったり。
世間に対して物申すスタイルを描くにしても、もう少しいい表現方法はないんだろうか。。。そんな感じで、自分とは合わない書籍でした。読書をやっていると、こういうこともありますよ、ってことで。
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