ホテルサービス その787 - 泡の蘊蓄 -
新年迎えホテル宴席でシャンパンは景気の良い事を願い飲むシーンはかなり多いもの🍾
今日もどこかでポンポンと景気良く抜栓音が聞こえているようです🍾
(レストランでは音を立てては成らず)
この祝酒シャンパンを発明したとされるのは修道士ドン・ペリニョンは名高いのですが。
彼にとっては今の様な炭酸ガス入った作品とは異なる偶然の出会いに過ぎないものでした。
今日の様なスタイルに作り上げたのは動瓶台を発明したマダム・ヴーヴ・クリコです。
ドンペリニョン以降に発明した動瓶台を使いオリを集め凍らせ飛ばす技術も然ることながら。
シャンパンは瓶内二次発酵を経て作られた天然の炭酸ガス5気圧を含むため針金で縛られたコルクを受ける瓶も厚く重いわけです。
これだけの圧力がかかるシャンパン🍾
人工的に炭酸ガスを注入したスパークリングワインのガス3気圧に対しシャンパンは5気圧。
泡のキメ細かさはシャンパンの方が明らかに良いのは気圧の差が醸すことは存じだろか?
ちなみに自動車タイヤの空気圧は2気圧だから5気圧となればそのガス圧の高さは言わずとも皆様お分かりかと思います🫧
グラスに注ぎ細かく細く長く泡が立ち昇るものが最高級シャンパン。
我々の様な飲ムリエは勢いよく立ち昇りピチピチ弾ける泡に「耳を傾け」シャンパンの生い立ちにロマンを感じるお洒落な部類かも(^^)
シャンパンの良さは前菜~デザートまで幅広くオールマイティなのも特徴です。
実際シャンパンディナーは数種類のシャンパンを料理の順番に合わせて供する企画も好評。
それはもとより皆様一度実践して欲しい事🍾
それは!!
良く冷えたシャンパンを前菜に合わせ楽しむ。
そしてその後は室温に馴染ませ約2時間後にデザートと一緒に飲むのです。
特にヴァニラ系の甘味類には抜群に相性が良く食後酒としてもその力を発揮します。
この時の泡は時間後でもプチプチと永遠に立ち昇るのが本物の証シャンパン5気圧🍾
日本ではドン・ペリニョンが最高級と思い込まれている悲しさ。
もっと美味しいシャンパンは沢山あるので今日は3つだけメゾンをご紹介いたしますね。
*ヴーヴクリコ ・ラ・グランダーム
(老舗シャンパン)
*クリュッグ・クロ・タン・ボネ
(シャンパンの帝王)
*ルイ・ロデレール クリスタル
(最高峰シャンパン)
などなど!
ドン・ペリニョンよりも数百倍も超えた泣けるくらいの美味しさです🥂
泡🫧シャンパン🍾シャンペン……
呼び方はお好きなように。
本物のシャンパンはエチケット(ラベル)にChampagne(シャンパーニュー地方)表記が書いてあるから間違いませんよ🍾
明日はmangéについて…
書いて参ります✍️
HOTEL CONDUCTOR