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メイワクの中身って? もう一歩突っ込んだら、少し気持ちが楽になりそう

「みんなメイワクって思いすぎなのでは?」と感じて前回の記事を書いたのですが、先日ちきりんさんがVoicy『#933 退職代行サービスについて思うコト』で、「今の若い人たちは〝迷惑かけちゃいけない〟という思いがとても強くしみついている」と言っていました。
私がメイワクについて考えたのは高齢者の方たちの言葉がきっかけでしたが、確かに若い世代もそういう意識がとても強いことは息子を見ていても感じます。まあ自分もそうなので、世代は関係ないかもしれません。

どうしてそんなに「メイワクかけちゃいけない」という言葉をよく聞くのか? それは「メイワク」を漠然と広い範囲に使いすぎているからではないでしょうか。
そもそもメイワクとは何かといえば、人を不快にすること、人の手をわずらわせることかなと思います。そのへんのことを全部「メイワク」とひとまとめにして、「ダメなこと」と思いこみがちです。

「メイワク」をもう一歩突っ込んで具体的にしてみると、たとえば
・「私立大に行って親に迷惑かけている」というのは「親に金銭的な負担を負わせている」こと
・「受験に失敗して親に迷惑をかけている」というのは「親に心配をさせたり、金銭的な負担を負わせていること」こと
・「(老親が)自分の病院に付き添ってもらって子供に迷惑をかけている」というのは「子供の時間と手間を自分のために使わせている」こと

「メイワクかけてる」と思うと、「ダメなこと・いけないこと」の気がして申し訳ない気持ちになります。でも、そのメイワクって具体的に何?と考えて、「お金を出してもらっている」「心配してもらっている」「時間と手間を使ってもらっている」と認識すると、申し訳なさより「ありがたいな」という思いを感じたり、「じゃあ、自分のできる○○をしよう」とわかって行動を起こしやすいのではないでしょうか。

自分も含め、「メイワクをかけないように」が行動の基準になってしまうのは少し悲しい。もしそう感じたときは、そのメイワクはどこの誰に、何をさせてしまうことなのかともう一歩突っ込んで考えてみると、少し気が楽なり、前に進みやすくなるかもしれないです。



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