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本要約〜MBAゲーム理論〜
今回は人間の行動をゲームとして分析したことから始まったゲーム理論についての本を要約します。
近年では経済学だけではなく、産業組織論や、国際貿易論、金融論にも応用されています。
今回紹介するゲーム理論は以下のものです。
囚人のジレンマ
ナッシュ均衡
クルノー競争、ベルトラン競争
今回はゲーム理論の基礎的なところを抑えようと思います。
では早速始めていきましょう。
囚人のジレンマ
囚人のジレンマはみなさん一度は耳にしたことがあると思います。
囚人のジレンマとは
2人の強盗の共犯者が、それぞれ別件で逮捕され、独房で取り調べを受けています。検察側は強盗の容疑について十分な証拠がないので犯人たちが黙秘を通せば別件のみの罪に終わり、1年程度の服役ですむと見られている。一方どちらかが自白し、もう1人が黙秘を通した場合は、自白したものは放免され、黙秘をした者は20年の服役をさせられる。仮にどちらも自白した場合、共犯で両方とも10年の服役となる。
この場合、お互いが黙秘をすれば1年の服役で済むものの、相手が自白し、自分が損することを恐れ、2人とも自白してしまうというものです。
このようにゲームの他のプレーヤーがどの戦略を採用したかに関係なく、自分は常にある一定の戦略を取った方が高い利得が得られる、という戦略が存在する場合、その戦略を「絶対優位の戦略」といいます。
ナッシュ均衡
現実のゲームにおいては、絶対優位の戦略の条件を満たすような戦略が常に存在するとは限らない。ただし、絶対優位の戦略ほど強力ではないにせよ、双方のプレーヤーが選択するだろうことが十分に納得できる銀行が存在することが多い。この均衡を「ナッシュ均衡」という。
ナッシュ均衡とはひとことで言えば、「全プレーヤーが、『他のプレーヤーの戦略を前提とした場合に、自分が最適な戦略をとっている』という状態」のことである。
有名なゲームに「男女の争い」というものがある。
男女が出かける際のデートコースとして、オペラとボクシングどちらを見に行くかということをテーマにしていた。男性はボクシングを見る(+2)方がオペラに行く(+1)よりも好ましく、女性はオペラに行く(+2)の方が、ボクシングを見に行く(+1)よりも好ましいと思っている。お互い別のものを1人で見に行くのは、できれば避けたい(−1)。
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パソコンOSにおけるマイクロソフト(Windows)も一種のナッシュ均衡状況である。一旦出来上がってしまうとそこから違った規格を消費者が利用したとしても自分の利得を増やすことは難しい。実際にマッキントッシュ用のソフトの値段は一般にWindows用のソフトよりも割高といわれている。
日常の駅のエスカレーターもそうである。急ぐ人に道を譲るためにどちらかを開ける習慣がある。エスカレーターは止まって乗るものだと道を塞げば急ぐ人の迷惑になり、自然と大勢に従うことになる。この均衡も一種のナッシュ均衡である。
クルノー競争
クルノー競争とは
ある市場を数社の生産者が寡占している状況下で、市場での製品価格がこの数社の生産量の合計に応じて決まる場合において、利益最大化を目指すために生産者が決める生産量に関する理論のことである。
ベルトラン競争
クルノー競争に対しベルトラン競争とは
ある市場を数社の生産者が寡占している状況下で、生産者のうち最も低い価格を提示したものが市場での需要を独占する状況において利得の最大化を目指すために生産者が定める価格に関する理論である。
つまりクルノー競争は生産量競争なのに対し、ベルトラン競争は価格競争である。
基礎編はこの辺にしておきましょう!
理論の本は要約しづらいですね😅
読んでいただきありがとうございました!
応用編もまた後日