卵

車のスズキが、インドで「卵かけごはん」事業?

インドの自動車産業で50%近いシェア率を誇るスズキ(インド法人名:マルチスズキ)より、2019年から新規事業で「卵かけご飯」事業を行うと正式発表がありました。

▼スズキがシェア50%のインドで狙う「卵かけごはん」事業▼
http://news.livedoor.com/article/detail/15345604/

このニュースを聞いたとき、正直、どうなんだろうと思いましたが、調べていくと、とても可能性がある事業だと思いましたので、ポイントをまとめてみました。「インド=ベジタリアン多く、衛生状態良くない」というイメージではなく、以下を考慮すると、おもしろいかもしれないです。

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・インド国民全体のベジタリアン比率は29%だが、テランガラ州や西ベンガル州、ケララ州のようにノンベジタリアンの比率が98%を超えている州もあり、どの州でも年々ノンベジタリアンの比率が高まってきている。また、インドのベジタリアンは、卵だけは食す方も多く、上記の29%のベジタリアン比率はもっと低くなる。仮に卵を食べられる人を70%とし、その10%(同社の目標は15%)がこの卵を購入しただけでも、1億人に届けられ、卵はほぼ毎日食べるのですごい売り上げになる可能性がある。

・生卵という見方よりも、「衛生管理が行き届いており、栄養価が高い卵を届ける」という見方であれば、現段階のインドの卵流通のほとんどを担い、日光照りつける中、何も衛生管理を施さないローカルサプライヤー(ほとんどがそこらへんに普通に住んでいる個人事業主)よりも信用ができる。また、インドもそうだけど、どこの国も経済発展すると、スーパーマーケットの数が増え(個人事業主の数が減り)、そこに卸せるだけの一定の信用を持つ事業者が勝つ可能性が高くなる(インドは食や味の細分化が日本ほどなく、国の経済成長段階的に見ても、大量に安全性の高い食材を、冷蔵輸送でスーパーマーケットに提供できれば、勝機見える)。

・ただ、生の卵を食する文化は世界でも数カ国しかなく、インドで卵かけご飯は難しい(「インドで卵かけごはん(が、出来るくらい栄養価高く、管理が行き届いている卵)」というPR戦略かと)。ちなみに、日本人も生卵を食べるようになったのはここ150年の話で、それまでは宗教的な理由で食べられなかった。しかし、西洋の科学が日本に入ってきて、卵を分析したところ、鶏が産む卵は「有精卵」でなければ孵化しないことがわかり、それは殺生に当たらないと考えられるようになり、食べ始められた。個人的には、納豆や味噌、刺し身のように、日本は食においてそれ以前から菌類及び、生ものとの親しみが歴史的にあったので、受け入れやすかったというのも大きいと思う。
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自分は今後ずっとインドにいる予定なのですし、インドの食がもっと多様化して、日本と同じようなものが食べられるようになると、日本人も海外に出やすくなるので、スズキ及び、イセ食品には頑張って欲しいです。