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「ぐり」と「ぐら」は、何故「カステラ」を作ったのか・・!


絵本「ぐりとぐら」のお話には、美味しそうな「カステラ」が出てきます。

このお話を創った「中川李枝子さん」が、著書で、何故「カステラ」が登場しているのか、その理由を書かれていました。


保育園で先生をされていた時、当時の子ども達が大好きな「ちびくろさんぼ」のお話で、ヤシの木の周りをグルグル回り出した「虎たち」が、最後「バター」になり、その「バター」で、「ちびくろさんぼ」のお母さんが「ホットケーキ」を作ります。

この頃、「ホットケーキ」は子ども達にとって、「夢のおやつ」のような存在で、「ホットケーキ」を知らない子どもも、いたそうです。

だから、もし、自分が将来、物語を創る時は、「ホットケーキ」より「贅沢な物」を登場させようと、中川さんは、考えたそうです。

そして、中川さんが、思いついた「ホットケーキ」以上に「贅沢な物」は、「カステラ」でした。


初めて、この絵本を読んだ時、「フライパン」で作るのに


何故「ホットケーキ」ではなく

「ぐりとぐら」は、「カステラ」なんだろう~?

フライパンなら、「ホットケーキ」だろう~!と、

私は、ちょっと違和感があり、不思議でした。

だから、彼女の著書を読み、その理由が分かって、「なるほど~」と腑に落ちました。

絵本の中で、「ぐりとぐら」が、「カステラ」を作ることで、その物語を読む子ども達が、一緒に「贅沢なおやつ」を経験できる…そんな中川さんの言葉に、だから「カステラ」なのか~と私は、納得しました。


先日、中川李枝子さんの訃報がありました。

子どもに大人気の「いやいやえん」や、「となりのトトロ」の主題歌「さんぽ」の歌詞も、中川さんの作品ですね。

人間にとって「幼児期」が、いかに重要かを、真に理解する大人が、一人いなくなってしまったことが、本当に残念です。

心より、ご冥福をお祈りいたします。

※「ちびくろさんぼ」の絵本は、人種差別として絶版となった経緯があります。それについて、大変よくまとめられている記事があったので、参考までに貼りました。

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