いや、無理だけど、せめてそのままぶつけない
あー、またやってしまった。
雪の朝に繰り返されるバトル。
1分でも早く家を出たいわたしと、なかなか準備の進まない娘。
高校生の娘を出勤時に一緒に車に乗せていって学校で降ろすので、家を出る時間をめぐってイライラさせられることが多いのですが、道路事情が極端に悪化する雪の朝には、いつにもまして緊張感が高まります。
せっかく早くから起こしているのに、ファンヒーターの前で寝転がってぐずぐずしているし、やっと準備を始めたと思ったら、鏡の前でいつもと変わらず念入りに前髪のセット。
急いでいる様子はまったくなし。
刻一刻と進む時計の針。
10分早く出られるかどうかで、道の混み具合がまったく違うのに。
イライラがどんどん積み重なっていく。
早く!
どうして急いでくれないの!
いい加減にして!
きーーーーー!
と爆発するわたし。
あー、またやってしまった…
そしてすぐにやってくる、激しい後悔と自己嫌悪。
上手に自分の感情をコントロールできなかった自分に対して、心底がっかりしてしまう。
イライラしたって、声を荒げたって、いい結果にはつながらないのにね。
お互いにイヤな思いをして、ストレスフルな雪道の運転にさらなるストレスが加わるだけ。
不快なうえに危ない。
分かってはいるんだけど、なかなか上手くできないお母さんでごめんなさい。
6秒。
怒りの感情が湧いても、6秒待てば怒りのピークが過ぎ去り、爆発させないですむというのを何かで読んだことがあります。
感情のコントロールをつかさどる前頭葉が機能し始めるまでに、それぐらいの時間が必要だとか。
本当は、ちょっとやそっとでは怒りなんて感じないひろーい心を持てればいいのでしょうが、それはちょっとまだ無理そう。
ならせめて、生まれた怒りをそのまま相手にぶつけずに、冷静に対応できる人になりたいものです。
6秒。
まずは深呼吸かな。
ゆっくり6まで数えながら。
もし可能なら、とりあえず何も言わずにその場をいったん離れるのがいいかもしれない。
次は必ず!