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ベイリーフ エンジェルズ〜ふゆさなぎ〜


晩秋をむかえた 

ふた月前の畑。

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空もすっかり秋冬色☃️


素足になった足うらにも 冬の気配を感じながら、

ふさふさになってきたオルレアのしげみのそばを 歩いていたときのことです。


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(じゆうな木)「オルレアちゃん、来春がたのしみですね☺️♡」
(オルレア)「♡✨」


ふと、黒い何かが 目に入りました。


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「...... えっ、キアゲハ?!」

そこにいたのは「黒い」あおむし。。。

みた瞬間、寄生虫に寄生されている......?

そんな考えがよぎりました。

しかし通常、寄生されている場合は、もっと墨のようなシミが歪(いびつ)に広がります。そして これだけ黒い部分が広がると、通常、青虫は生きていられません。

それなのに、この青虫はゆっくりですがちゃんと動いているし、うんちも出し、オレンジ色の背中の模様もあざやかなのです。それはまるで全体的に黒色をまとっているかのようなのです。

それでも温度が下がりすぎると青虫は死んでしまいます(「さなぎ」であればマイナス160度でもキアゲハは生きられますが)。

(じゆうな木)「きぃちゃん、、、うちに、、、くる?」
(夜空色のきぃ)「いく」


途中で亡くなってしまう青虫をみるのは やっぱりつらいから、ほんの少し迷いもあったのですが、霜の予報も出ていたその日、わたしはその子をお家に連れて帰りました。


ふゆさなぎ

そのときすでに、我が家の月桂樹には3匹の冬さなぎたちが暮らしていました😂
みんな、期せずしてやってきた子たちでわたし自身、冬さなぎと冬を過ごすのは初めてです。ナミアゲハ(なみ)、クロアゲハ(クロ)、キアゲハ(きぃ)がいます。

このなかではキアゲハが最後に さなぎになったのですが、それを見届けた後、もうこれ以上、青虫がやってくることはないだろう、と そう思っていたんですが、、、ね(😂)。


正直なところ、無事にさなぎになるかどうか、わかりませんでした。

他の病気の可能性もあるし、気温はすごく低くなっていたし、動きもとてもゆっくりで、通常の青虫よりちいさめです。そして何よりも「こんなに黒い」キアゲハの青虫は見たことない(!)

「黒い青虫」について情報収集をしていると、友人も調べてくれて、

低温時の終齢幼虫は黒帯が広くなる事があると「原色幼虫図鑑Ⅱ」や「原色日本蝶類生体図鑑Ⅰ」に記されている

と、教えてくれました。

この黒い青虫も本格的な寒さがせまるなかで、自分の体の色の「くろい」部分を意図的に広くしているのかもしれない🥺

一筋のひかりがさしこみ、希望がわいてきました。

そして「自然に黒くなる」というのがまた、なんて神秘的なことでしょう。ほんとうに 自然のせかいは美しくて ひろくて、その細部に深淵な意味があって、、、じぶんの足元でさえ、まだまだしらないことがたくさんです。



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黒い部分を増やすのは、少しでも太陽の熱を取り入れやすくして、体温をあげる効果があるのかもしれません。

その情報にほっとしつつ、、、、

なんとそこから2日間、夜空色のきぃは、葉っぱのうえで動かなかったのです(!)

たしかに、「さなぎ」になる直前は動かなくなるのです(動かない、というより動けない)。通常は長くても丸1日ほどです。

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しかしもう2日、、、夜空色のきぃちゃん、、、やっぱり寒いし、むずかしかったかな。。。


動かない黒い青虫を見守ること2日。

ようやく きぃはオルレアの葉っぱから動き始めました。そう、とうとう!さなぎになる枝葉をもとめて。

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(じゆうな木)「よかった、きぃちゃん😂 もうだめかとおもったよ〜。やっと準備ができたのね? さなぎになるんだね?」
(夜空色のきぃ)「うん、じゅんび できた。さなぎに なる」


黒いからだの青虫は、なるべく体力の消耗をさけるため、極力、動かないようにするのでしょう。

月桂樹に誘導した瞬間(!)、きぃは もうそこで さなぎになると決めました。

(じゆうな木)「え? はやっ!😂  もう決めた?」
(夜空色のきぃ)「うん、ここにする。さがす じかん、ない」


今まで見てきた青虫は、少なくとも1時間から4-5時間くらいかけて さなぎになる枝葉を選ぶ子がほとんどでした。それくらい、さなぎになる場所はとても重要だし、青虫たちもこだわりがあるのだろうと感じていました。

しかし、寒さのなか さなぎになる夜空色のきぃは、体力がほとんどありません。「さなぎ」に変身するのにも、相当のエネルギーをつかいます。月桂樹の枝で、きぃはすぐに さなぎの準備をはじめました。


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畑に飛んできた色づいたエビヅルさん✨
(エビヅル&畑のみんな)「きぃちゃん、がんばって〜✨」


さなぎになる。

これも、かなりのステップがあります。

固定する枝葉をきめ、休息し、
そして自分が落ちないように、糸をつむぎます。
なんども往復しながら、さなぎをくっつける「糸」をつくっていきます。
そしてまた休息し、こんどは、自分のからだに巻きつける糸も編んでいきます。


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ようやくここまでくるのに丸2日。


そこからさらに、からだをすこしずつ凝縮させて、「本」さなぎへと移行していきます。

ゆっくり ゆっくり、夜空色のきぃは たっぷり時間をかけます。


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(じゆうな木)「きぃちゃん🥺、ゆっくりでいいからね」
(夜空色のきぃ)「うん、ぼくのスピードで ていねいに♡」


晩秋の1日がまた、あっという間に過ぎて行きました。


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もみじがすっかり色づいた、11月26日の朝のことでした。


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(じゆうな木)「きぃちゃん😂❣️ おめでとう🥺♡ じょうずに さなぎになれたね☺️」
(夜空色のきぃ)「♡✨」


なんとも誇らしげな、かわいい「さなぎ」が、わらっていました。

キアゲハの冬さなぎは、さなぎにも黒色を加えていくようで、できたてほやほやの「さなぎ」からだんだん乾いてくると、少しからだがしまり、黒いチョッキのような模様があらわれてきます。


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これは乾く途中の段階。ちょっとワニっぽくなりました😁🐊



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これは夜空色のきぃがくる前に、すでに月桂樹で さなぎになっていた方の きぃちゃん✨  かなりの美人さんです🥺♡

室内だと羽化してしまう可能性があるので、基本は玄関エリア(外)にこの月桂樹を置いていますが、風の強い日などは さなぎが心配になって目が覚めてしまいます😂


そして、我が月桂樹はあたらしい いのちをその枝に迎え、この冬は可愛い「さなぎの葉っぱ」が4つ、今も元気に咲いています。


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冬の水やり✨
(じゆうな木)「きぃちゃん、かわいすぎ😆♡✨虹さんとお友だちなの🥺?」
(夜空色のきぃ)「おともだち♡🌈♪♬✨♡✨」